こんにちは!
ハンドメイド工房 虹雨(R&R)の雨(あめ)です。
今回は、レザークラフトでBox型コインケースの作り方について書いていきます
Box型コインケースはレザークラフト初心者にとって比較的取り組みやすい題材ではありますが意外に難しいところもあるし、何といっても基本的なこと、例えば・・・トコ磨きやコバ磨き、縫い穴のあけ方、縫い方、漉き方、バネホックの付け方、染色のやり方などなど小さいながらやることがたくさんあるんです。
自分で自分用のコインケースを作ってみたいと思う人がいれば少しでもお手伝いできればいいかなと思います。完成を保証するものではありませんのでその辺はご理解いただけると幸いです。
それでは本題に入ります。
Box型コインケースを作るための準備
- 材料
- A4サイズ1mm厚のヌメ革があればできるが部品が取れる大きさのハギレを使うとコストダウンできます。
- バネホック(大)は、出どころのわからない安物は作品のクオリティを下げるのでHASHIHATO製がいいと思います。
- 道具など
- 型紙
- 革包丁
- デザインカッター
- 銀ペン
- 菱目打ち2本目と4本目(4mmピッチ)
- 菱キリ(中)
- 丸キリ
- 縫い糸(ビニモmbt8番)と針
- ヘリ落とし
- スリッカー
- アルコールランプ
- CMC、トコノール等
- 染料
- トコワックス
- ウエスやキッチンペーパー
- Box型コインケースの型紙が欲しい方はこちらから…A4用紙に印刷、A4の厚紙に貼って裁断するとそのまま使えます。
- 型紙とは別にもう一枚A4用紙に印刷して一度ペーパークラフトで模型を作ってみることを推奨します。
- 模型を作ると貼り合わせやコバ磨きの順序が確認できるので強く推奨します。
型紙作成から部品の裁断と染色
- 型紙をA4用紙に印刷し厚紙に貼りつけて裁断
- 型紙を使って部品の裁断
- 今回は染色する前に型紙通り裁断したので若干縮む可能性ありますねぇ・・・
- 貼り合わせ部分を漉く
- 本体の裏貼りは折り目にくる部分が画像のようにゼロテーパーに漉きます。
- 漉き作業は革漉き機があれば簡単ですが、まだ買えないので革包丁で漉いてます。
- 革包丁はよく研いだ物を使わないと綺麗に漉けないですよ!
- 研いだ革包丁でもすぐに切れなくなるので革研を準備して研ぎながら漉いてください。
- 革を霧吹きで軽く濡らし好みの染料で染色(今回はイエロー)してください。
- ダイソーのステンレストレーに材料を置いてダイソーのステンレスパレットに入れた染料をダイソーの平刷毛で塗ります。
- ダイソー様々ですね。
- 染色は一度で理想の色にならなければ乾燥と染色を繰り返すといいです。
- 染色は、やっぱり大まかに裁断した状態で染色後に裁断をした方が良さそうですねぇ・・・
- 今回はこの方法で進めます。
コバとトコ面処理と貼り合わせ
- トコ面を磨きます。
- 本体の折り目に綿棒で水を含ませて折り目をつけるときれいに折癖が付きますよ!
- 折り目に合わせて白バンドで本体蓋の裏貼りします。
- 裏貼りは折り畳んだ時にヨレないように折り目から2.5mm程離して貼るといいです。
- マチの底辺のみを白バンドで貼り合わせ折り折り癖をつけます。
- 本体からはみ出した部分をデザインカッターで裁断
- カットした部分のヘリを落とします。
- コバを綿棒でブラウンやブラック染めました。
- CMCで磨き、サンドペーパーで削り、染色までを2〜3度繰り返しコバワックスを擦り込んでウエスで磨きました。
- コバを染色する場合は銀面を染めないように注意が必要です。
バネホック取付
- 本体を三つ折りにした状態でバネホック(雌)をトレースした部分に丸キリを貫通させ雄側の位置も決めます。
- トレース位置を基準にポンチで穴開けます。
- ハンドプレス機又は打ち棒を使ってバネホック取付ます。
縫い作業
- ディバイダなどで縫い線を引き4mmピッチの菱目打ちで縫い穴の印をつけます。
- 菱キリで穴を開けます。
- 蓋の糊代を荒らし、白ボンドで接着
- 菱キリで開けた穴を基準に接着したマチに穴を開ける
- 本体外周の約4倍の長さの縫い糸(ビニモmbt#8)を取り出し縫い針で縫います。
- 縫い始めの位置は、どこでもいいと思いますが、縫い終わった後に目立たない位置にするといいです。
- 縫い終わったら端末を短くカットしライターで炙って処理
- 最後にもう一度コバを磨いてニートフットオイルを塗布して完成!
- このタイプのコインケースは薄手の物が少なく、喜んでいただいてます!
まとめ
- レザークラフトの基本的なことはBOX型コインケースを作って学ぶことをお勧めします。
- コインケースだけじゃなく、レザークラフトで何かを作る場合、作業の順序をしっかりと決めてから作り始めることが重要
- 道具は高額なものが多いので躊躇しますが、本格的にい作りたい人はハンドプレス機の導入をお勧めします。
- そのうちハンドプレス機の紹介記事も書きたいと思います。
コメント