ハンドメイド工房虹雨(R&R)の雨(あめ)です。
引き続きスズメバチルアーを作ってみよぉ〜と思います。
いきなりこの記事に飛んできた方は先に vol1〜vol2〜vol3を確認してくださいね!
いよいよ仕上げ作業に入ります!
その前にセルロースセメントをエアブラシで5回吹いて色止めしてます。
脚と触角の取り付け
- 当初の予定はウレタンでコーティングした後に脚と触角を取り付けようと考えていましたが、先に脚と触角を取り付けることにしました。
 - ラバーレッグを取り付けるとディッピングできなくなりますがウレタンをぶっかけてコーティングをすればいいかなと思ったのでやってみようと思います。
 - ウイングは同時には無理なので最後に取り付けて、UVレジンで補強しようと思います。
 - 試作した際、ブランクに穴を開けてタイイング用のヘッドセメントで接着したのですが、ウレタンの溶剤に溶けて簡単にスッポ抜けてしまいました。
 - なので今回は瞬間接着剤で仮止めし、POSCAで剥がれを補修後、UVレジンで保護しました。
 - これで上からウレタンでコーティングすればスッポ抜けないと思います。
 - 接着剤やレジン、ウレタンなどの重さで水面に浮かないこともあり得るので不安ですねぇ…
 - まぁ…試作品なので失敗上等です。
 - 脚はフライタイイングに使うラバーレッグとひとつだけ網戸を分解して固めの糸にして使って作ってみようと思います。
 

- ラバーレッグをそのまま挿し込むと簡単にスッポ抜けそうなので16/0のスレッドを巻いて補強しました。
 - 使ったスレッドはTMC 16/0 THREAD ですが、廃盤品なので売ってないみたいです。
 - 代替品を探さないといけないです…
 - ラバーレッグにスレッドを巻くのは超難しいですが、片手でラバーレッグを持ち、2~3回転無理やり巻いてから両手でラバーレッグの両端を摘まんでクルクルと回すとスレッドが巻きとれます。
 - 5~7㎜幅で巻きとったらスレッドの端末を数回ハーフヒッチ処理してタイトボンドを塗って指でつまんでクルクル回すと固まります。
 - これを半分に切断して脚として使います。
 - 胸部に脚の向きと角度を考えながら穴を開けます。
 

- ラバーレッグの後ろ脚と網戸の糸は関節を演出するため1箇所結び目を入れています。
 - ラバーレッグは1mmのドリルでブランクの胸部に穴を開け、スレッドを巻いた方をピンセットで摘まんで差込み、瞬間接着剤で仮止めしました。
 - 網戸は0.5mmのドリルで穴を開けて差込み、瞬間接着剤で仮止めしました。
 - 瞬間接着剤の入れすぎると垂れるので入れ過ぎにに注意
 - ドリルで穴を開ける際はルーターを使わず、ドリルを手に持って手回しした方が良さそうですね!
 - ドリルで剥がれてしまったところはPOSCAで補修したあと瞬間接着剤を流し込んだ方がいいです。
 - 触角は網戸の糸を使いました。
 - 網戸は爪先でつまんでしごいてやるとイイ感じにRを描くので触角っぽくなります。
 - 網戸の色がグレーっぽいのでできれば黒の網戸を用意すればよかったと思いますが、後でマジックを塗ればいいと思います。
 - 全部取り付けが完了したら全体を見ながら脚と触角の長さを調整カットして完了します。
 - 胸部の脚元に軽くUVレジン塗布してUVライトを照射して硬化させました。
 

- これでトップコート前の作業は完了しました。
 - はじめての試みですがこの状態からウレタンをぶっかけてコーティングしてみようと思います。
 - 重くなりすぎるかなぁ…
 

ウレタンぶっかけてみた!
- スズメバチカラーを演出した後、セルロースセメントをエアブラシで5回吹いて色止めをし3日間乾燥させたのでウレタンをぶっかけても色流れしないはず…
 - ラバーレッグにできるだけウレタンがかからないようにベリー側を上に向けて静かにかけてみました。
 - 余分なウレタンを爪楊枝などで取り除き30分ほど乾燥時間をとりながら、4回繰り返しました。
 - 画像はないですが、ブランクの下に受け皿を置いて上からかけ流すスタイルです。
 - 受け皿で受けたウレタンを再利用してこれを繰り返しています。
 - ウレタンが分厚くなるのも嫌なのでこの辺にしておきます。
 

- イイ感じです!
 - 早く水に浮かべてみたいけどウイングをつけるまではお預けです🤣
 
ウイングの取り付け
- ウイングのマテリアルは悩みに悩んだ末、ドライフライ用のハックルを使うことにしました。
 - 化学繊維でできたマテリアルを使えば強度的にも長持ちしそうなのですが、今回は試作とあって見た目も重視したいと思います。
 

- ハックルを左右対称で取出し、スズメバチルアーの大きさに合わせてカットします。
 - ハックルの根元を引きちぎればいいのですが、少しでも強度あげるために1mmほど残してハサミでカットしますした。
 

- こうすることによってウイングの抜け防止になります。
 - ハックルの根元にタイトボンドを付けて0.5㎜のドリルであけた穴に差し込みました。
 

- 乾燥後に一応UVレジンを塗布して硬化させています。
 - 完成形・・・ベリーからの図
 

- 網戸の糸で作った脚の方がリアルですが…川で流した時、鱒たちにどう映るのか聞いてみたいですねぇ…
 - 完成形・・・バックからの図
 

- なんかスズメバチっぽくなったのではないでしょうか?
 - 早く川や屈斜路湖に浮かべてみたくなります・・・
 - あとは乾燥時間をしっかりとってフックを取付けスイムテスト?浮力テスト?水に浮かべた時の姿勢テスト?をしてみたいと思います。
 
フックの取付とスイムテスト
- スズメバチルアーが完成しました。
 - メッチャ大変だったけどこの達成感がたまりません。
 - 全体の重さは2.0〜2.1gでした。
 

- あとは水にちゃんと浮くのか?試してみたいと思います。
 

- メッチャイイ感じになったのではないでしょうか?
 - 水面に落ちる角度と高さを色々変えてみましたが、背中を下に向けて落としても常に背中を上にして浮かぶので大成功ですね!
 - これでスズメバチルアー完成ということにします。
 - 長い道のりでしたがここまでお付き合いいただいてありがとうございました。
 

スズメバチルアーの作り方についてのまとめ
- スズメバチルアーが完成したことは大いに喜ばしいことですが、今後の課題も山積しています。
 - 一番のネックはスズメバチの羽(ウイング)の強度でしょうか?
 - ルアーフィッシングに限らず、過酷な環境下で何度もキャストされるので今回使ったハックルはすぐに折れるか使い物にならなくなることが予想されます。
 - 釣友から見せてもらったスズメバチルアーのウイングは化学繊維を使っていました。
 - 多分、強度を上げるにはその方法が一番なのかも知れません。
 - 今回試作したスズメバチルアーは2gという超軽量なルアーなのでキャストした時の飛行姿勢と飛距離も問題になりそうです。
 - 後日、試験釣行してレポートを書いた方がいいかなぁ…
 - まぁとりあえず完成ということでここまで読んで頂きありがとうございまました。
 - 今後も色々考えながら何か作ってみたいと思いますので引き続きよろしくお願いします。
 

コメント