こんにちは!
ハンドメイド工房虹雨(R&R)の雨(あめ)です。
前回に引き続きインスタネットの作り方について書いていこうと思います。今回で完成させる予定ですので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
それでは本題に入ります。
グリップの粗削り
- グリップの粗削りはやはり鬼目ナットを入れる前に作業した方がよさそうですねぇ…
- グリップの補強とデザイン性アップを狙ったフレーム材を貼り付けた部分に多少の段差ができるのでこれをできるだけフラットにする必要があります。
- 粗削りでは、段差などをなくそうと思って削りすぎる場合があるので無理しないよう慎重に作業します。
- 粗削りにはベルトサンダーが大活躍です。
- うっかりすると削りすぎでしまうので注意が必要です。
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- 雨が持っている卓上ベルトサンダーはRYOBI製で、今販売されている物は京セラ製になっていますが全く同じ物です。
- ランディングネットの作成以外にも様々研磨作業に使えるので重宝してます。
- 意外にもレザークラフトのコバを整える時に使えるのもなかなかいいです。
- 木材を削ると粉塵がすごいので野外での作業が必要ですがハンドメイド工房虹雨では集塵機(サイクリーパー)を使って粉塵の収集をしています。
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- 集塵機は自作するのもいいと思いますが既製品を買っても価格差があまりなさそうだったし、集塵機を作る時間が勿体無いと思って既製品にしました。
- 集塵機の導入は大正解でした!
作成手順の間違い?
- グリップ材をコーティングする前に鬼目ナットを入れたのは間違いだったかもしれないですねぇ…
- 鬼目ナットを養生すれば大丈夫だと思って作業を進めたのですがコーティングする際、研磨の邪魔になりそうですねぇ…
- だけどコーティングが終わった後に穴を開けるとエッジ部分が荒れる可能性もあるので本当に間違いなのかは作業してみて次回からの作業に活かしたいと思います。
ヒートンの取り付け
- ヒートンは真鍮製のφ5mmを使います。
- 正確に穴を開けるためにはボール盤を使いたいところですがボール盤の懐の高さが足りないので電動ドリルで慎重に開けます。
- ドリルビットも5mmを使ってできるだけガタをなくします。
- ヒートンを入れてみて穴の深さを確認し、足りない場合には修正します。
- ヒートンを抜いてグリップに開けた穴の周りをマスキングテープで養生します。
- この際、ヒートン側も養生すると後が楽になります。
- 穴にエポキシ接着剤を充填しヒートンの穴にもエポキシ接着剤を塗布して挿入します。
- 穴とヒートンとの間から接着剤がはみ出すので綿棒などで拭き取ります。
グリップのコーティングはオイルフィニッシュ
- まずは鬼目ナットの穴を養生します。
- マスキングテープだとすぐに剥がれてしまいそうなので色々考えた結果、100円ショップにあったウレタンスポンジを6mmのポンチで抜いて差し込みました。
- ワトコオイルを塗布し、30分くらい置いてからウエス等で拭き取り、これをオイルが染み込まなくなるまで繰り返します。
- 材料の表面や貼り合わせ箇所をよく見ると僅かな段差や木材特有の導管の筋が目につきまます。
- これをワトコオイルのウェット研磨で潰していきます。
- オイルを塗って耐水ペーパーで磨きます。
- ウェット研磨に使う耐水ペーパーは溝や傷の状態によって変更しますが、今回は溝や傷が深いので#180番から#400番までつかいました。
- この時に出た削りカスが、オイルと共に溝を埋めていくイメージです。
- オイル仕上げしたい場合はこれを何度も繰り返して段差や傷などがなくなるまで繰り返せばいいわけです。
- ウェット研磨をして直ぐにウエスなどで拭いてしまうと埋まった部分まで拭き取ってしまうので一度乾燥させてから拭き取り、更にウェット研磨をした方がいいです。
- 何度も何度も何度も繰り返して納得できるまで繰り返して表面がツルッツルになればOKですね!
- ウレタン仕上げの場合、ハンドメイド工房虹雨ではジャングルコックとキングフィッシャーのフェザーを使ったワンポイントを入れていますが、オイル仕上げでは入れておりません。
- 今回は鬼目ナットを入れる順番を間違えてしまったのでウレタン仕上げをやめますが、本当はウレタン仕上げしようと思ってたんです。
- ウレタン仕上げのやり方を知りたい方は、ランディングネットの作り方…コーティング編を参考にしてくださいね!
- 今回は試作品なので途中で作業手順が変更になってしまいましたがこれも今後の課題としてポジティブに捉えることにします。
ラバーネット
- 市販のインスタネットを買った時に付いていたラバーネットがクリアだったので染色しようと思いましたが一枚しかないのでクリアのまま取り付けて完成させます。
- ラバーネットの染色要領はクレモナ糸を染色するときと同じですが、ツートンカラーにする場合は、半分ずつ漬け込んで染色します。
- 一応、クレモナ糸の染色方法についても参加にしてください。
スプリングフレームの保護
- スプリングフレームの保護というか、スプリングフレームでグリップやラバーネットを傷つけないように熱収縮チューブで保護すると言った方が良さそうです。
- 熱収縮チューブは8mm×1000mmでピッタリで、スプリングフレームを中通ししたらヒートガンで温めるとピタっと収縮します。
- 作業を急いでチューブを焦がしたり溶かしたりしないように注意が必要です。
- これである程度グリップとラバーネットを保護できると思います。
スプリングフレームの取り付けとまとめ
- スプリングフレームにラバーネットを通してM4×15mmの六角穴付きボタンボルトで止めます。
- ボルトのトルクを強くしすぎるとオニメナットが緩む可能性もあるので適度な締め具合で締めます。
- ボルトの数を6本にしましたが4本でもよかったような気がします。
- 一応、緩み防止のためスプリングワッシャーをいれました。
- これでインスタネット試作品の完成です!
- 今回初めてインスタネットの作成に取り掛かりましたがなんとか完成することができました。
- 途中、若干の仕様変更はありましたがまずまずの出来上がりだったと思います。
- 今後の改善点としてはボルトと鬼目ナットの太さをM3するか否か…グリップのコーティングをウレタンにするか否かが、今後の検討の主眼になりそうです。
- それとスプリングフレーム他、材料の仕入をどうするかも今後の課題として考えようと思います。
- 作業手順では鬼目ナット取付順序をコーティング後とすれば特に問題にならなかったと思います。
- 今回作成した試作品について…販売するかしないかは、GO-SLOW.fishingさんに相談して決めようと思います。
- 今後、インスタネットを作成するか否かは未定未定です。
- ここまでお付き合いしていただきありがとうございました。
- 次回はまた鱒蜂45と鱒蜘蛛35の作成に戻りたいと思います。
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