こんにちは!
ハンドメイド工房虹雨(R&R)の雨(あめ)です。
久しぶりの記事になりますが、再度インスタネットの作り方について書いてみようと思います。
今回作るインスタネットは、一応販売することを目標に進めます。
もしかすると失敗するかもしれないですが頑張って作りたいと思います。
材料の仕入れ
- とりあえず、今回使う材料をピックアップしておきますね。
- グリップ材、補強&装飾用の各種フレーム材、ステンレスフレーム、オニメナット(M4×10)、ステンレス六角穴付ボタンボルト(M4×12)、ステンレススプリングワッシャー(M4)、熱溶着ゴムチューブ
- グリップ材の仕入れはいつもお世話になっているAkasaka Woodworksさんで注文するついでにウレタンサンディングシーラーも一緒に仕入れました。
- スプリングフレームは販売しているサイトを探すのにめっちゃ苦労しました。
- 今回初めての仕入れ先がハンドメイドショップBURANさんです。
- フレーム材のエッジや先端はバリも綺麗に処理されていてとても信頼できるショップさんです。
- ハンドメイドで魅力的な釣具を作成販売しています。
- 今後インスタネットを作ることがあればまたお願いしたいと思います。
グリップのデザインと切出し
- まずは型枠を切り出します。
- 両脇の補強をしない場合は型枠は必要ないですが当工房のグリップは補強と装飾を兼ねて2mm厚のフレーム材を接着するため型枠を作成しています。
- グリップと型枠の隙間に2mm×3枚=6mmの間隔をあけて型枠を作っています。
- グリップのデザインは仕入れた材料の大きさによって決まるところも多いですね。
- 今回はAkasaka Woodworksさんのショップで瘤の入り方やサイズを確認して購入しました。
- 購入した材料が届く前に確認した寸法を元にグリップを3本とるにはどうすればいいか事前に考えておきました。
- 型紙を作ってトレースし、RYOBI TBS-80を使ってカットしました。
- RYOBI TBS-80はすでに廃盤になっていますが、まだまだ現役でかなり重宝してます。
- バンドソーは一定方向にのみ回転して材料をカットするので糸鋸のようにバタつくことがなく、直進性もあり、緩やかなカーブなら糸鋸よりも安定してカットできるのでランディングネットのグリップを切り出す際はバンドソーをメインで使っています。
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- ちょっと高いけどあると便利ってヤツです😃
- バンドソー、電動糸鋸、ボール盤、ベルトサンダーは本気で物作りを考えている人は持っていて損はないと思いますよ!
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グリップの補強&装飾と接着&粗削り
- 型枠に100均で売っているOPPテープで型枠を養生しておくとエポキシ接着剤が乾燥しても型枠が簡単に剥がれるので便利です。
- あらかじめ補強&装飾用のフレーム材をベンディングアイロンで曲げ、60分硬化のエポキシ接着剤で貼り合わせます。
- 作業台の上にはこれも100均で仕入れたラップを敷いて養生しておくと汚れ防止になりますよ!
- クランプでガッチリ固定して乾燥させます。
- 最低でも1日くらい放置しておいた方がいいですね。
- 当工房では型枠を使っていますが、PPロープなどでグルグル巻きにしてもいいと思いますがかなりきつく締め上げないと隙間ができてしまうのと材料に傷を付けてしまう可能性があるのでお勧めしません。
- 一晩乾燥させたら粗削りします。
- サンドペーパーを使ってもいいですが時間と体力を相当削られるのでベルトサンダーを使うことをお勧めします。
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- ベルトサンダーである程度成型出来たら#180~240番くらいのサンドペーパー等で表面をできる限り滑らかになるよう削ります。
グリップ材の塗装コーティング
- 防水性アップと杢目を強調するためワトコオイルで下地処理します。
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- ワトコオイルで最後まで仕上げてもいいのですが、今回は更にウレタンでコーティングしようと思います。
- サンドペーパーで表面を削っても若干の凹凸が残るのでワトコオイルが染み込まなくなったら乾く前に耐水ペーパーでウェット研磨して凹凸を埋める感じで磨き上げます。
- ウェット研磨後すぐに拭き上げてしまうとせっかく埋めた部分が剥がれてしまうので一晩くらい乾燥を待ってから吹き上げることをお勧めします。
- イイ感じで花梨の瘤が出てますね!
- ワトコオイルでウェット研磨しても良く見ると若干の凹凸や傷が埋まらずに残ってしまうのでサンディングシーラーで表面を平らになるまで重ね塗りと研磨を繰り返します。
- この時、ワンポイントの文字やシールを入れてもいいと思いますが、当工房ではジャングルコックとキングフィッシャーのフェザーを入れています。
- サンディングシーラーを重ね塗りしてフェザーの段差がなくなるまでとなると最低5回は繰り返さないと厳しいです。
- サンディングシーラー作業が終わったらウレタンコートしていきます。
- 当工房ではエアブラシを使って仕上げていますが、刷毛塗りの場合は塗料をかなりジャブジャブの状態まで薄めて重ね塗りと水研ぎを繰り返します。
- 重ね塗りと水研ぎは、今回5回繰り返しましたが、サンディングシーラーでかなり厚い塗膜ができているので3回でも良かったかも知れないです。
- 乾燥時間をできれば1週間くらいとった方がいいと思います。
- 最終的には#2000番の耐水ペーパーで水研ぎしてから、車用のコンパウンドで磨き、ワックス処理すれば作業完了です。
ステンレスフレームの穴あけ
- 前作でかなり苦労したステンレスフレームの穴あけ作業です。
- 今回は色々勉強して信頼性の高い三菱マテリアル製のドリルビットとベルハンマーゴールドを入手して作業しました。
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- この二つを使ったらほんの数分で作業が完了してしまいました。
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- 前回作業したときの苦労は何だったのかってくらい別物でした。
- さすがmade in japan ですね…
- ステンレスフレームは8mm幅しかないので、当初マスキングテープで養生して正確な穴位置をマークキングし、ポンチでセンターを決めて最初はΦ2mmのドリルで穴を開けます。
- ベルハンマーゴールドを塗布を忘れずに!
- ステンレスフレームに傷がつかないようにマスキングテープを厚めに巻いて、ロッキングプライヤーで保持してボール盤で穴を開けます。
- Φ2mmであけた穴をΦ4mmに拡張して完成です。
- なかなかの精度で作業が完了しました。
- ついでに熱収縮チューブでステンレスフレームを保護しました。
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- このひと手間でラバーネットとグリップへの傷がかなり軽減されると思います。
ここまでのまとめ
- かなり長い記事になってしまったので今回も記事を分けたいと思います。
- 材料と道具の入手はこの記事を参考にしていただければ可能だと思います。
- 実際、初めての人が自作しようと思ったら、かなり苦労すること間違いないと思いますが、何か質問があればお問合せからコメントをいただければできる限り対応したいと思います。
- 特にステンレスフレームとグリップに正確な穴を開けるにはそれなりの経験と技術が必要となります。
- フレーム材に穴位置を合せて正確にグリップ材に鬼目ナットを埋め込んだつもりでも穴位置が若干ズレることがあるので、その時はルーターを使ってフレームの穴位置を微修正します。
- 次回はグリップの仕上げとラバーネットの取付、できれば染色もしたいですが気分次第で変わるかも知れません。
- 大分先が見えてきましたがもう少し頑張りたいと思います。
- ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
- 次回もお楽しみに!
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