ランディングネットの作り方 クレモナネットの編み方編

ランディングネット

こんにちは!
ハンドメイド工房 虹雨(R&R)の雨(あめ)です
今回はクレモナネットの染色編に引き続き、編み方について書きたいと思います。

この記事を読むと自作のクレモナネットが編めるようになります。

さらに詳しく知りたいよ!という方はクレモナネットの編み方~詳細編も参照してください。

スポンサーリンク

網針(アバリ)と駒の準備

  • 網針(アバリ)と駒は買ってもいいですが竹を使えば自分で作れます。
  • ホームセンター等で竹を入手
  • 竹はその辺にあるって人はちゃんと乾燥させてから使ってくださいね!
  • 網針:350mm×13mm×3mmを2本短冊型に切り出します。
  • 先端に6mm、その下に3mmの穴を2箇所、後端に9mmの穴を1箇所ドリルであけます。
  • ドリルであけた穴を基準に少しずつカッターで切り込みを入れてくり抜きます。
  • 先端を尖らせてサンドペーパーなどで成形します。
  • 私が自作して使っている網針(アバリ)の寸法は、350mm×13mm×3mmを2本セットで片方に最大約60m、両方併せて約120mのクレモナ糸が巻けると思います。
  • 簡単な図面をJWCADで作ったので興味のある方は参考にしてみてください
  • 画像下の網針(アバリ)が普段使い用の350mmのものです。
  • 画像上の網針(アバリ)は大きなネットを編むために作ったけど大き過ぎて取り回しが悪いので染色したクレモナ糸の保管用に使っています。
  • 網針は、小さいと巻ける糸が少なくなるし大き過ぎても取り回しが悪かったり網目が大きくなるので、できれば350mm×13mm×3mmを2本準備しましょう!
  • 駒は底辺編み用に幅15mm、立ち上がり部分用に幅18mm、長さと厚さは両方ともに200mm×3mmを利用してます。
  • 網目の大きさは駒の幅と好みにもよりますがこれ以上小さいと編むこと自体が大変だし挫折する要因になると思います。
  • 片方だけ先端を斜めにカットした方が網目に引っ掛かりにくくなります。
  • 竹は割れやすいので最低限、先端と糸をかける場所はウレタン等でコーティングしたほうがいいです。
スポンサーリンク

アンカーループを作る

  • 今回はランディングネットのフレームの穴数が37穴のクレモナネットを編んでいきます。
  • フレームの穴数はランディングネットの大きさと穴の間隔で決まるので今回の間隔は3cmにしました。
  • 机の天板下の梁の部分に間隔を40cmくらいでフックをねじ込み、ここに短いクレモナ糸を二重にして渡しています。
  • 網針(アバリ)に3m〜5mのアンカーになる(編み始めの糸で、後でカットして捨てる)クレモナ糸を巻きます。
  • 編み始めのループは出来るだけ幅の広い(4cm〜5cm)定規を駒として使ってアンカーとなる大き目なデカループを20目作ります。
  • アンカーループの編み始めは先端から約10~15cm余長をとってヒバリ結び(本目結び)します。
  • これを20目になるまで繰り返してアンカーループを完成させます。
  • ここまで編んだアンカーループは後でカットして捨てます。

底辺を編む

  • それではいよいよ本番のクレモナネットの底辺を編み始めます。
  • 網針に本番用のクレモナ糸を巻いておきます。
  • 片方約60m、両方で約120m
  • 網針に巻いたクレモナ糸が緩まないように極力張った状態をキープします。
  • ただし力を入れ過ぎるとクレモナ糸が切れたり網針が割れたりするので注意が必要です。
  • 片方の編み針で編んでいきますが最初の結びもヒバリ結び(本目結び)です。
  • 20目のアンカーループに一段目を編むと横目が19目のループが出来上がります。
  • アンカーループは後で切り捨てますが、ここは後で解くので間違って切らないように要注意!
  • ここから19目9段編み進めます。
  • 結び方は蛙又結びになります。
  • 蛙又結びは駒と左手親指の爪と網針を駆使してしっかりと締め付けます。(右利きの場合)
  • 右手人差し指に革製の指サックがあると手が痛くなりません。(右利きの場合)
  • 私の使っている指サックは、牛革で自作したものです。
  • 力を入れ過ぎるとクレモナ糸がちぎれる場合があるので要注意
  • 19目を1往復(38回編む)して1段にります。
  • ゆえに38回編んだものを×9段=342箇所編むとクレモナネットの底辺の半分が編みあがり、よって底辺だけで684箇所編むことになります。
  • 挫折したくなる気持ちも十分わかりますよねぇ・・・(涙)
  • 3〜4段編んだらアンカーをクレモナ糸からステンレスポールに替えると編みやすくなります。
  • 上の画像が19目9段編みあがったところ
  • アンカーループを取り除いてもう片方の編み針で19目9段の編み始めます。
  • もう片方の19目9段を編み始める箇所に印をつけておくと後でセンターの位置が分かりやすくなるので忘れずに付けておきましょう!
  • タモが長くなってくると編み辛いのでステンレスポールの位置を変更しながら編むといいです。
  • 画像が横になっているのでややこしいですが、これで19目18段の底辺が編みあがった状態になります。

クレモナネットの立ち上がり部分を編む

  • 立ち上がり部分はステンレスポールは使わず1箇所をフックに掛けてアンカーとし、網目の対角線上を意識しながら編んでいきます。
  • 四隅に極力小さい三角目を作りますが、あまり小さすぎると網針(アバリ)が通らなくなるので糸の巻いてある網針(アバリ)がギリギリ通る大きさにします。
  • 四隅に三角目を入れると外周が76目になり、これを2目ずつ括ると38目のループができます。
  • 編み進めていると網目の対角が変わってくるのでその都度アンカーの位置を変えながら編むこと。
  • 三角目の部分は対角を取るのが難しいですが、極力ズレがないように編むこと。
  • 立ち上がり部分は外周の76目を2周(152目)で1段となり、これを7〜10段編むので最大152×10=1520箇所編むことになります。
  • 今回は深さが約60cmの希望なので8段編むとして1216箇所編むことになるかと思います。
  • 底辺19目18段、立ち上がり8段
  • ここまでの作業時間を計算するとぶっ通しで約10時間…よく持ち堪えてるなぁと自分でも感心します。

ダブルループを編む

  • 最後の段の編み終わりにクレモナ糸がぶつかったところから編針を重ねて持ち2目ずつ括ってダブルループを作ります。
  • 立ち上がり8段が編みあがり、二本の糸がぶつかったところで止まります。
  • 左の網針を右の網目の右側から通します。
  • 網針を引き抜いて下方に引っ張ります。
  • ここに蛙又結びすると2個の網目が一つに集約されます。
  • ダブルループは4〜5cm幅の定規を駒代わりに使い、2本の網針で2目づつ括っていくと最後に38目のダブルループが完成します。
  • ここでも蛙又結びをしますが、二本の糸で結ぶと結び目が大きくなるのでどちらか一方の糸で蛙又結びをするといいと思います。
  • 片方の糸で結ぶともう片方がフリーになってしまいますが、特に問題ないと思います。
  • フリーになって動くのが嫌だし、結び目が大きくなってもいいという人は二本まとめて蛙又結びをしてもいいと思います。
  • これでクレモナネットが編みあがりました。

濯ぎ洗い

  • クレモナネットが編み上がったらガッツリと濯ぎ洗いをします。
  • ゴム手袋を着けないと手が染料で染まりなかなか取れなくなるので注意してくださいね!
  • 食器洗い用の中性洗剤をよく泡立ててぬるま湯で念入りに洗います。
  • ぬるま湯を流しながら何度か濯ぎ洗いを繰り返すと色落ちがなくなってきます。
  • よく絞って針金ハンガーで作ったフレームに通し乾燥させると完成です。
  • この際、クレモナネットの底に適当な重りを入れて形を整えておくと縮みが少なくなります。
  • ランディングネットにクレモナネットを取り付けるためのクレモナ糸の濯ぎ洗いも忘れずに
  • 私はいつも忘れて二度手間になってます。(涙)

まとめ

  • 網針(アバリ)は自作できます。
  • アンカーにはクレモナ糸はもちろん、使わなくなったフライラインなど、使えそうな物なら何でもいいです。
  • 編み始めのアンカーループは大きめに作った方が編みやすいです。
  • 3〜4段編んだらアンカーをステンレスポールに変更すると編みやすくなります。
  • 蛙又結びの締め付ける位置と力加減をよく理解することが重要です。
  • 三角目の作り方、大きさをよく理解し三辺の長さを極力同じにすること。
  • 網針、駒、定規、ステンレスポールなど道具の正しい使い方を理解すること。
  • クレモナネットの深さは洗った後の縮み具合も考慮して大きめに編むこと。
  • 深さ600mmで編んでも濯ぎ洗いすると50mmくらいは縮むので考慮すべきだと思います。
  • クレモナネットの編み方については、まだまだ理解しにくい状態なので、今後も修正と更新しますのでご了承ください
  • ここまで読んでいただきありがとうございました。

コメント