クレモナネットのリメイク

ランディングネット

こんにちは!

ハンドメイド工房虹雨(R&R)の雨です。

今回はまた別のお友達からクレモナネットのリメイクのオーダーを受けました。

このランディングネットは全長が900mm、フレームの内径縦が620mmほどもある超ドデカネット!

イトウ用に購入したらしいのですが、タモが浅くメーター級のイトウを掬うと飛び出してしまうので深くしてほしいというオーダーでした。

これだけ大きいと何日かかるかわからないですねぇ…でも依頼者さんが喜んでもらえるように頑張ってみたいと思います。

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フレームの観察と補修

  • オーダーはされていないし、もしかするとお節介かもしれないけど、フレームの剥離があったで改善してみたいと思います。
  • このまま使っているとどんどん剥離が大きくなって、しまいには使い物にならなくなる可能性があるので補修した方が良さそうです。
  • こんなに大きくはないですが、この他に剥離が2箇所ありました。
  • 2液性のエポキシ接着剤で接着してCクランプで締め上げました。
  • 剥離が大きかったので無理に締め上げると他が剥離したり折れたりしそうでヒヤヒヤものでした。
  • これでしばらくは大丈夫だと思います。
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タモの観察と編み直し

  • まずは既存のタモが使えるかどうか観察
  • フレームに開いている穴が74箇所でした。
  • このサイズのフレームに74箇所はかなり多すぎかなぁと感じました。
  • タモを編んでいる糸がなんなのかはわかりませんが、かなり太くゴワゴワで硬く重い材料です。
  • こんなに重いと持ち運びも大変ですねぇ…
  • 観察してリメイク方法のアイデアをふたつ考えました。
  • ひとつは既存のタモに網目を増やして深さを出す!
  • ふたつは最初からクレモナ糸で編む!
  • 前者のアイデアを採用すると手間も時間もそれほどかからないしゴミも出ないことになるのでいいけどかなりカッコ悪い感じになりそうです。
  • 後者のアイデアだとクレモナ糸がどれだけ必要なのかわからないのと、やたら時間がかかるけど出来上がりは絶対に綺麗
  • 依頼者さんの希望は聞いてないのでどちらでもいいと思うけどやはりランディング作りの職人としては後者を選択すべきですよねえ…
  • 頑張ります。
  • 編み上げの時に目飛びしたのか1目足りなくなって取付の際に誤魔化したのかなぁ…
  • 使う分には問題ないし、タモを編むことの大変さを知っているだけに少しは理解できるけど、こんな物を当たり前の様に販売する事にはかなり抵抗を感じますね….
  • 失敗作なので安くしますってことならいいけど、ちょっとだけ残念な気持ちになりました。

少しだけコーティング

  • オーダーはタモを深くするということだけでしたが、フレームの剥離箇所を補修したので、補強も兼ねてウレタン樹脂塗料を2回だけ吹き付けてコーティングしました。
  • 元々のコーティングもかなり薄い感じだったので見た目はあまり変わり映えしませんが少し光沢が出て、ちょっとだけ補強にはなっていると思います。

タモ編み作業

  • フレームの穴が74箇所もあったのでいつもの編み方だとクレモナが約4倍必要な計算になります。
  • なので底辺の網目を1/2にして立ち上がりを増やす方法に変更します。
  • フレームの穴数が74箇所もあるので見た目も強度も問題ないと判断しました。
  • 違うのは最後のダブルループを二目括りしないのでこれは理解してもらおうと思います。
  • これでも普段作っているタモの2倍は必要ですね…
  • 底辺の半分19目9段編み上げたところです。
  • 途中かなり省略してますが完成しました!
  • 19目18段立ち上がり16段ダブルループ74目で深さが自然に垂らした状態で約650mmになりました。
  • 既存のタモが500mmくらいだったので150mm深くなった計算ですね…
  • とりあえずこの深さで使ってもらって深さが足りないようだったら追加したいと思います。
  • 画像にすると大きさがわからんな😅

まとめ

  • 先程お届しました!
  • なんとか要望通りできたみたいでとても喜んでいただきました。
  • オマケにオリジナルで作成したレザーリリーサー付きでお届けしたので更に喜んでいただいたみたいです!
  • やはり喜んでいただけるとテンション爆上がりです!
  • また頑張る気持ちになれます!
  • さてと….次は何作ろっかなぁ…

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