アコースティックギターのストラップ作ってみようぉ〜!

レザークラフト

こんにちは!

ハンドメイド工房 虹雨(R&R)の雨(あめ)です。

今回は、ヌメ革を使ったアコースティックギターのストラップを作ります。

ことの発端は昨年の秋に遡りますが・・・お友達とキャンプに行った時のこと…親しくしていた元職場の後輩(ジョージ)が、2022年の9月に定年を迎えるという話で盛り上がったんです。
気持ち良く酔っ払った勢いでアコギが趣味のジョージに
「定年祝いでギターストラップ作ってやる!」と軽口を叩いてしまったんですねぇ…
一度口に出して言ってしまったことを撤回するのも情けないし、酔っぱらった勢いとはいえ、その時は本当に作ってやる!って思ったから言ったんだと思います。
・・・って言うかあんまり覚えていない・・・

何故思い出したかというと・・・先日愛犬の散歩をしていた時、当時キャンプに同行していた友達にバッタリ出会い・・・
「今度9月中にジョージの定年激励キャンプを予定してるんだけどギターのストラップ作ってる?」
と言われたんです!

あっぁぁぁぁ‥‥ということで至急でギターストラップを作ることになりました!
ついでにストラップの作り方を記事にできたらいいなと思い書いてます。

総手縫いのギターストラップを使うとギターへの愛着も増しますよォ!

それでは本題に入ります。

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材料とデザイン

  • 今回作成するギターストラップは一点もので、しかもプレゼント用なので材料は今在庫してあるものを使って安く作ろうと思います。
  • 肩パット用に幅70mm×長さ300mm×厚さ3mm、ベルトは幅30mm×長さ200mm×厚さ3mmのヌメ革を使います。
  • デザインは作りながら考えます。
  • 人それぞれ体格が違うので長さを調整できるようにバックルを使おうかな?
  • バックルも以前フィッシングバックを作った時の余りです。
  • 頭の中にあるストラップのデザインは遊動式の肩パットに30mm幅のベルトを通すイメージですね!
  • 肩パットにベルトを通す方法で少しだけ迷っていました。
  • 肩パットに直接穴を開けてベルトを通すか、ベルトループを縫い付けて通すか…
  • 使う本人に希望を聞くと穴を開けて通すタイプがイイということでした。
  • どちらにしても体格にあわせて、肩パットがある程度自由にスライドする様式になります。
  • 肩パットがユルユルだと気持ち悪いと思うので出来るだけキッチリした作りにしたいと思います。
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型紙の作成

  • 材料はハギレを使うのでハギレにあわせて型紙をつくりました。
  • 肩パットがしっくりくるように緩やかにRをつけます。
  • φ3mmのポンチでベルト幅30mmになるように楕円を切り抜きます。
  • これで型紙は完成です。

革の裁断

  • 革を裁断する前に床面を磨いておきました。
  • 肩パット用の革に型紙からトレースして裁断します。
  • 久しぶりに革包丁を使うと緊張します…
  • φ3mmのポンチでベルトを通す穴の両端に穴を開け、カッターで裁断しました。
  • ベルトを通す穴のをカッターで裁断する時、余分なところに傷をつけてしまうことが多いので注意が必要です。
  • できれば専用の道具…尾錠抜きがあれば簡単で綺麗になりますが残念ながら持っていないんです😭

コバ磨き

  • ヘリを落としていきます。
  • ヘリ落としって案外、難しいと思います。
  • 道具の良し悪しによる場合も多いですねぇ…
  • 道具…特に刃物のメンテナンスは重要で作品のクオリティに影響がでるので手で抜きは禁物です。
  • 切れ味がいいと気持ちいいですね!
  • でも…もうちょっと高級なヘリ落としが欲しくなります。
  • 今欲しいヘリ落としはこれ!
  • このヘリ落としは押しても引いても使えるのがいいですねぇ〜
  • ちょっと高いけど🤏
  • ヘリ落としが終わったら、コバに水を入れて軽く磨きます。
  • #400番程度の耐水ペーパーやスポンジ研磨剤などで軽く磨いた後、CMCやトコノールなどを塗布して磨きます。
  • 研磨剤やCMCなどで数回磨いた後、蜜蠟を塗布してアルコールランプで熱したフチ捻などを使って蜜蠟を浸透させます。
  • その後再びCMCなどで磨いて肩パッドのコバ磨きは完了です。
  • 30㎜のベルトのトコ面とコバ面の磨き方についてはほとんど同じです。
  • 強いて言うなら2000㎜の長さがネックになるでしょうか?

ベルトとバックル

  • ベルトはバックルで長さ調整ができるように作ります。
  • バックルを取り付ける位置の10cmの長さを1/2の厚さに漉きます。
  • バックルの爪が入る穴を開け、バックルを通して縫い付けました。
  • ベルトループも必要ですねぇ〜
  • ギターのストラップエンドピンに取り付ける側のベルトに穴を開けます。
  • バックルのピンを入れる穴は3㎜を7個、ギターのストラップピンの穴は前側に6㎜、後側は8mmであけて挿入ししやすくするためにスリットを入れました。

ニートフットオイル

  • 最後にニートフットオイルをたっぷりと入れます。
  • ニートフットオイルはサラッとした感触でベタつかないので気に入って使っています。
  • オイルを入れたところと入れてないところでこんなに差がでるんです。
  • ミンクオイルなど色々種類はありますがニートフットオイルが好きで使っています。
  • ニートフットオイルは小さな入れ物でも売っていますがすぐに消費してしまうので多めに仕入れて小瓶に小分けして使っています。
  • 裏技?…としてベビーオイルもそこそこ使えます。
  • でもね…使用に関しては自己責任でお願いしますよぉ〜!

補強縫い

  • 肩パットとベルトの縁の全周を補強縫いします。
  • 肩パットはすぐ終わりますがベルトはそうもいきませんね…
  • ミシン縫いすれば早いですが真っ直ぐ縫う自信がないので手縫いします。

まとめ

  • アコースティックギター用の総手縫い牛ヌメ革ストラップが完成しました。
  • シンプルなデザインで経年変化が楽しみです….
  • 本当はカービングで名前を入れて欲しいと要望されていましたが30mm幅にカービングをローマ字の名前を入れるのはかなり大変なのと納品に間に合わなくなるので諦めてもらいました。
  • その代わりと言ってはなんですが小さな刻印を使って名前をいれました。
  • ジョージじゃなく本名を入れました。
  • シンプルでいいと思ってます。
  • 何を隠そう…私こと雨も・・・かれこれ45年以上前の中学生のころギターに出会い、その後…長渕剛に憧れてギターを弾きまくっていました。
  • 今じゃ家族にうるさいと言われるのでギターは押入れの奥で埃を被っています。
  • かれこれ35年以上前、ギターを始めたばかりの後輩ジョージに長渕剛の「夏祭り」を弾いて聞かせたら凄いって事になって今でもお付き合いが
  • 続いています。
  • ジョージはギターを続けていてとうの昔にそのレベルは追い越されています。
  • 今…弾いてみろと言われたら、間違いなくしどろもどろになります。
  • 一応ギターを弾いていたことがあるのでストラップも自分のイメージでなんとなく作れました。
  • オーダーがあれば作るかもしれないですが…ベルトの外周を縫うのがやたら大変なので作るとしたらミシン縫いになるかなぁ…
  • ジョージの定年祝いキャンプでストラップをわたしてきました。
  • めっちゃ喜んでくれました。
  • またキャンプ行こうなぁ!
  • ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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