こんにちは!
ハンドメイド工房 虹雨(R&R)の雨(あめ)です。
前回から引き続き、ミノーを作っていきます。
今回はいよいよエアブラシで塗装します。
ハンドメイドミノー作りの中でバランスとアクションの次に重要なカラーリングは、センスの見せ所と心得てはおりますが、なんせセンスのカケラもないのでいつも行き当たりばったりの出たとこ勝負ってのがミソです。
そんな私でもやればここまでできるぞ!ってところを感じ取っていただけたら嬉しいですね。
逆を言うとこれしかできないんかい?って突っ込みもありそうですがどうか優しいお気持ちで読んでほしいです(笑)
ちなみに同じテンプレートや型紙を使ってもひとつとして同じものはできませんのでご了承下さい。
それでは本題に入ります。
ブランクの塗装(カラーリング)
- バック(背)とベリー(腹)はアルミテープが貼られていないのでとりあえずシルバーを吹いてます。
- 直接、予定の色を吹いてもいいと思いますが、アルミテープが貼ってある部分とない部分で発色が変わるのでこうしてます。
- バックとベリー塗装後、今回のカラーリングの順序は両サイドにゴールド、ベリー(腹)にオレンジ、テンプレートを使ってパーマーク、最後にバックにスーパーホワイトを入れてから蛍光チャートリュースを吹きます。
- かなりハデハデになりそうですね!
- パーマークのテンプレートは、100円ショップで入手できる硬質クリアケースにブランクを挟み、ヒートガンで温めて型押ししました。
- 要注意!テンプレートの型はブランクを削った後でディッピング前に作ること!
- ディッピング後やアルミテープを貼った後にヒートガンを当てると皮膜や粘着成分が溶けてぐちゃぐちゃになることがあるので必ずディッピング前に作っておきます!
- 間違っても塗装が終わったブランクを使ってパーマークのテンプレートを作らないこと!
- やってしまうと必ずと言ってイイほど、ディッピングとアルミ貼りからやり直しになりますよ!
- 型取りしたクリアファイルにマジックなどでパーマークを下書きし、ミニルーターで穴を開けます。
- ミニルーターで削ったあとはバリが出るのでサンドペーパーなどで軽く削り落とします!
- ミニルーターは100円ショップの安い物で充分です。
- 最後はバック(背)にスーパーホワイトを吹いてから蛍光チャートリュースを吹きました。
- チャートリュースなどの明るい色を吹く場合、下地に暗い色を入れてしまうと下地の色の影響を受けて理想とする色にならないことがあるので下地はスーパーホワイトを吹いています。
- チャートリュースだけだとなんだか寂しいので水性マジックでランダムに斑点を入れました。
- 水性マジックを使う理由はセルロースセメントにディッピングした際、流れないので使ってます。
- これでカラーリングは完成です。
- 一晩置いてから薄く希釈したセルロースセメントを吹いて軽く流れ止めしておきます。
- アイ(目)を入れてからも数回流れ止めしますが、ここでは次の作業時にブランクが汚れないようにするための作業です。
半月目を入れます
- 今回は、市販のアイ(目)を使う方法を紹介します。
- ブランクの大きさでアイの大きさも変えていますが今回は4mmのアイを使います。
- シールの台紙のままデザインカッターで半分にカットします。
- 左右対称になっているかよく確認しながらカットします。
- デザインカッターを使ってブランクに仮置きし、上下左右前後からアイ(目)の位置を確認して貼り付けます。
- カットした部分の段差をカバーするのとアイ全体の保護目的でUVレジンで補強しました。
- UVレジンをアイのカットした部分に少量垂らしアイ全体に伸ばしてUVライトで硬化させます。
- UVレジンは多すぎると処理が大変なので少しずつ入れます。
- UVレジンはリップの補強にも使えるので重宝しますねぇ…
リップの取付
- リップはサーキットボードの1mm厚を使っています。
- 型紙からトレースして万能バサミで粗断ちします。
- リップの大きさや形はからといって決まりはないのでブランクとのバランスをみてこんなもんかなぁなんて適当な感じで作っています。
- 今まで作った60mmミノーの泳ぎが良かった物のリップから型紙を作ってますがいつも少しずつ変化?バージョンアップ?しているので参考程度にしか考えていません。
- 紛失したり失敗もあるので予備を含めて作っておいた方がいいですね!
- #180番のサンドペーパーに擦り付けて希望の形に成形します。
- リップの根元に1mmの穴を開け、差込部分を削り落とします。
- リップにあけた穴は、接着剤を浸透させてリップを抜けにくくするためのアイデアです。
- どの程度効果があるのかは不明ですが、ないよりはいいかなと思います。
- ブランクにデザインカッターで切り込みをいれ、表面を剥がしたら1mmのミニルーターで穴を開けます。
- アルミテープやコーティングした皮膜のバリが出るのでなくなるまで削った方がいいですね!
- ブランクに開けたリップの穴は大き過ぎるとグラグラするのでリップを押し込んだり抜いたりして調整するといいです。
- あまり強く押し過ぎると穴にヒビが入ったりすることもあるので少しずつ慎重に繰り返します。
- 調整が終わったら穴の中にエポキシ接着剤を詰め込み、リップにも少量塗布して差し込みます。
- 前後左右上下から角度とバランスをよく確認してハミ出た接着剤を爪楊枝などで少しずつ除去します。
- リップの角度は約45度が無難だと思います。
- この際、接着剤が他の部分につかないように注意が必要です。
- 24時間乾燥させたらUVレジンでリップを補強しますがレジンも少しずつ伸ばしてできるだけ滑らかなRになるようにします。
- UVレジンは、リップの補強に利用していますが、リップエッジのコーティングと艶出しにも活用しています。
- リップのエッジは磨きをかけてもなかなか艶がでませんがレジンを使うと輝きを増すので利用価値は高いと思いますね!
まとめ
- 塗装(カラーリング)は高度なセンスが要求されますが、イメージと現実が一致するまでは相当な努力と経験が必要です。
- 一度やってみて失敗したらまた挑戦すればいいと考えて前向きに行きますよ!
- 一応、失敗談などもメモするなりブログに書くなり対処しておけば後々失敗を繰り返さずに済みますね!
- まだ完成したわけではありませんが、カラーリングに関しては今までの中でまずまずの出来かなと自画自賛しております。
- アイ(目)はUVレジンで作ることが多いですが今回は市販のアイを利用しました。
- 手間を考えると、このやり方の方がいいのかなと思います。
- 特に気を付けるべきことは、慎重に2等分すること、貼り付け位置のバランス、向き、角度など、丁寧に確認することですね!
- アイを貼り付けたなら、UVレジンでアイの周りを埋めておきます。
- こうすることでアイの剥がれ防止になるし、顔全体の補強にもなるので是非やってほしいですね!
- ちなみに100円ショップのレジンはベタ付いたり、気泡が入ったり、匂いが強烈だったり、下手をすると中途半端にしか硬化しないこともあるのであまりお勧めはできないです。
- リップはサーキットボードが使いやすいです。
- 万能バサミで切れるし、成形もしやすいので使っております。
- しかしながら、サンドペーパーの番手を上げながら削っても白くなるばかりでセルロースセメントにディッピングしてもいまいち光沢が出ないのでここでもUVレジンを活用しています。
- リップ取付作業が終わったら更に10回ぐらいディッピングして完成です。
- 次回はシングルフックの巻き方と完成後のスイムテストについて書きたいと思います。
- ここまで読んでいただきありがとうございました。
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