こんにちは!ハンドメイド工房虹雨(R&R)の雨(あめ)です。
今回は、和乃革さんから仕入れたヌメ革を使って、お札&カード入れを作ってみたいと思います。
この記事を読むと雨が作っている財布の作り方が理解できると思います・・・多分・・・
小銭の入るスペースがないお財布ってあまりないんじゃないかな?
レザークラフトに挑戦しようと考えている方の参考になれば嬉しいですね!
型紙が欲しい方はお問い合わせからコメントをいただければ対応したいと思います。あまり精度が良くないのであくまでも参考程度の型紙です…
型紙の作成から材料の裁断
- 型紙はjwcadで作成した物を使います。
- 最初の裁断は型紙よりも若干大きめでアバウトにカットして床磨きと、後で磨けなくなるコバ処理をします。
- 床面を磨いただけで今回仕入れたヌメ革の良さを実感することができました。
- CMCで軽く磨いただけですがこの輝き…わかりますか?
- 磨いた床面がこれほど綺麗に処理できたことがないので驚きました。
- これが本当のヌメ革なんですね!
- 高級なヌメ革を裁断する際はめっちゃ緊張しました。
- 床面を処理したら型紙からトレースして裁断します。
- 型紙からトレースしたり裁断したりする際にとっても便利な道具があるので紹介させていただきます。
リンク
- 立クリップ/裁断用立型 ワンタッチクリップ 5cm…本来の使用用途は布の裁断用らしいですが、レザークラフトで利用する人が多いみたいですね!
- リンク内の画像にあるように立ちクリップを2個使って1辺を裁断し、裁断した面に立ちクリップを移動すると型紙がずれることなくスムーズに全体を裁断することができます。
- 裁断だけではなく、型紙からのトレースや革の接着などにも活用できるのでとっても便利です。
- 価格もそれほど高価ではありませんが、雨が仕入れた道具の中で買ってよかった物でNo.1かも知れません。
- それほど素晴らしい道具だと思います。
カード入れ部分の作成
- 左右どちらからでもいいですが、まずは左側のカード入れを作っていきます。
- 裁断したカード入れの上辺のコバ処理後、財布の厚みを押さえるために底辺の漉き作業をします。
- 6㎜幅で革包丁を使ってゼロテーパーになるように漉きます。
- 革包丁はよく研いだ物でないとこんな感じにはなりません。
- ハギレを利用して何度も練習しました。
- 研いだ包丁でもすぐに切れ味が落ちるのですぐに研げる青砥を準備しておくととても重宝します。
- 雨の場合、目見当の約6mmをフリーハンドで漉いてます。
- 耳の部分は接着と手縫いが完了した時点で裁断するのでそのまま接着とカード入れの底辺のみ手縫いします。
- 全ての接着に言えますが型紙と裁断の精度が低いとクオリティに格段の差がでます。
- できれば設計の段階で接着の位置、菱目打ちの位置も正確に書き出しておくことをお勧めします。
- ちなみに型紙もなくアバウトな感じの作品を作りたい場合はこの部分はスルーですね!
- 接着する部分をカッターやサンドペーパーなどで荒すのを忘れずに!
- カード入れを縫う糸は厚みを抑えるために細目の糸を使った方がいいです。
- 今回は#20番を使いましたが#30番くらいがいいかも?
- カード入れの底辺を4枚手縫いして両耳をカットして整えたら右側の辺のみ手縫いします。
- カード入れの間隔は10㎜で5㎜ピッチの菱目打ちで印をいれたあと、菱切りで穴を開けました。
- 微妙なずれがあったりしますが、菱切りを打つ際に微調整してもいいと思います。
- 縫い終わったカード入れの右辺のコバを磨いておきます。
- 併せてカード入れ右を同じ手順で作ります。
カード入れと土台の接着と手縫い
- 左右のカード入れが縫い終わったら、土台に接着して手縫いします。
- それぞれの接着部分を荒しておくことを忘れずに!
- 土台はカード入れよりも若干大きくしているので接着した後にコバ面をカットして整えます
- カード入れの全体像が見えてきました。
- この状態で上辺(札入れ口)のみを手縫いします。
- 上辺を縫い終わったら、この部分のみコバを磨いてとりあえずカード入れ部分は完成です。
外装の補強と中仕切りとカード入れの接着&手縫い
- いよいよ完成形が見えてきました。
- 外装の上辺に補強を接着します。
- 外装は型紙通り裁断しておいて、補強材のはみ出した分を裁断してコバを整えました。
いきなり完成してしまいした
- なんと…途中経過の撮影を忘れていきなり完成してしまいました。
- 文章で説明するのが難しいのですが一応書いておきますね!
- 外装326mm、中仕切り230mm、カード入れ225mmと、長辺の長さが少しずつ短くなっています。
- 二つ折り財布は、革の厚みがある分、内側の方が短くなるためのあらかじめ長さを調整しています。
- 長さを同じにすると、二つ折りにした際、内側が歪んで、外側が伸びることになってしまうのであらかじめ長さを調整しています。
- 手縫いする前に菱切りで縫い穴を開けますが、ゴムのりを使い、片方だけを仮接着して穴を開けたらすぐに剥がし、もう片方もゴムのりで仮接着して穴を開けます。
- あとは、片方ずつ手縫いするのみ!
- 縫い穴の位置を合せるため、予備の縫い針を2~3か所に刺した状態で接着すると接着面のズレが少なくなるのでお勧めです。
- う~ん・・・文章で説明するのは難しい・・・ので完成したものをアップします。
- 片方だけ接着して手縫いを開始した画像です。
- 接着しているのはカード入れの幅のみで底辺中央の折り曲げ位置は接着しません。
- いきなりですが完成しました。
- 既にカードが入っていますがカードを入れたまま霧吹きで水をかけてなじませます。
- 2〜3日水分を飛ばして乾燥させた後、ニートフットオイルを刷り込んで1〜2日なじませたら乾拭きしたりブラッシングすれば完成です!
- あまり参考にならないかもしれませんが逐次リライトしますのでお許しください。
- オイルをたっぷりと塗布しました。
- 今後の経年変化を楽しんでほしいですね!
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