ランディングネットの作り方…内張の接着編

ランディングネット

こんにちは!
ハンドメイド工房 虹雨(R&R)の雨(あめ)です。

今回はランディングネットの内張の接着方法について書いてみようと思います。

内張りは、使っていてもあまり目に見えませんが拘りのあるランディングネットが欲しいならやはり内張にも拘る必要があると思います。

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材料と道具の準備

  • 道具
    1. バンドソー
    2. 糸鋸
    3. ベルトサンダー
    4. ボール盤
    5. 集塵機
    6. ベンディングアイロンとカセットコンロ
    7. 道具等はなくても工夫次第でできることもありますが、本気で作りたいなら上記の道具はあった方がよいです。
  • 材料
    1. 内張用フレーム材(今回はボセ杢)めっちゃ折れやすいので取り扱い注意
    2. 3枚のフレーム材とグリップ材を接着完了したランディングネット本体
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内張の接着

  • バンドソーでグリップ材の余分をカットします。
  • フレームの内側はバンドソーが使えないので糸鋸でカット
  • 画像はありませんが、グリップの先端に取り付けるヒートンの穴はこの時点で開けています。
  • トレースした線よりも大き目にカットするのが基本です。
  • フレームとグリップの内側をボール盤または電動ドリルにバフホイールを取り付けてトレースラインに沿って削ります。
  • グリップとフレームの段差がなくなるように削り、フレームの内側にはみ出したエポキシを軽く削っておきます。
  • フレーム材は簡単に削れてしまうのでバフホイールは軽く当てることを意識してください。
  • 内張に使うフレーム材の片側をゼロテーパーになるよう削ります。
  • テーパーの長さは40〜50mmくらいになるようにして、削った後は簡単に欠けてしまうので取り扱い注意しましょう。
2mm厚のフレーム材を斜めに漉き先端はペラペラにする
  • ベンディングアイロンで内張に使うフレーム材を曲げていきます。
  • テーパーに削った部分がフレームの横にくるように曲げます。
  • グリップ材のRがきついのでフレーム材が折れないよう時間をかけて慎重に曲げましょう。
  • 曲げ癖が付いたらエポキシ接着剤を塗布し、フレーム材の外側と内側にプラ帯で養生し、一旦ダブルクリップで仮止めします。
  • 内張のフレームが重なる部分の直近上からダブルクリップを外しながらCクランプ等で本締めして、ずらしながら一周し最終的にテーパーに削った部分を重ねて締めます。
  • フレームを重ね合わせて厚くなった部分は後から削るのでそのまま乾燥させます。
  • 内張は重なり合う部分を先にとめてしまうと隙間ができやすいので重なり合わせる部分が一番最後になるよう上記要領で少しずつ締め上げること。
  • 24時間乾燥させてクランプを外すと接着が完了しました。

溝切りと穴あけ

  • フレームの外側にクレモナ糸がハマる溝を切ります。
  • 溝切りの治具を自作
  • 100mm×50mm×15mm厚の合板の側面中央にノギスでセンターラインを引いて3cmほどに切った小さなノコ歯を埋め込んでエポキシ接着剤で硬めました。
  • ノコ歯が1mm程度出るように固定します。
  • ボルトプレートとボルトを画像のように取り付けてフレームに溝を切ります。
  • タモ取付用の穴を25〜30mm間隔で開けます。
  • 電動ドリルに1.5mmの穴を必要数あけます。
  • 穴を開ける際、裏側にバリが出やすいので端材やヌメ革を当てるとバリが出にくくなります。

荒削り

  • ランディングネット本体をベルトサンダーとボール盤を使って荒削りします。
  • フレーム材の凹凸やグリップ材の段差をなくし、はみ出したエポキシ樹脂を削り落とします。
  • 外観はベルトサンダーで全体的縁取りし内側はバフホイールの番手を変更しながら削ります。
  • 内張の重ねた部分も目立たなくなります。
  • 手作業で#180番から#400番のサンドペーパーをかけ荒削り完了

まとめ

  • 内張で1番難しいのは曲げ作業です。
  • 特にグリップのR部分は慎重な作業を心がけましょう。
  • 道具を使って作業すると早いですが、削り過ぎたり折ってしまう事があるので無理をしないこと。
  • 溝切りの治具はノコ歯固定位置のセンターがしっかり取れていないと溝がズレるので精度が要求されます。

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