こんにちは!
ハンドメイド工房虹雨(R&R)の雨(あめ)です。
今回はハンドメイドルアーの内部構造線を作る道具としてワンステップルーパーなる道具が使えるのかどうかを試す記事を書いてみようと思います。
現在作成中のスズメバチルアー(鱒蜂40)の硬質ステンレスワイヤーを使った内部構造線メイキング記事になります。
ルアーを作成するためだけに特化して、ワンステップルーパーを使いながら、できることできないこと、メリットデメリットなどを交えながら紹介してみようと思います。
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はじめに念を押しておきますが、ワンステップルーパーは、あくまでもアクセサリーなどに使う柔らか目なパーツを作る際に使う道具なので購入や作業中の事故については自己責任でお願いします!
それでは本題に入ります!
そもそもルアーの内部構造線ってなに?
- ルアーの内部構造線とは、ミノーやジグの本体内部にワイヤーを入れてルアーの強度を上げたり、ラインやフックを取り付けるための輪っか(アイ)のあるワイヤーのことです。
- というかルアーの内部構造線なんて言ってる人は雨だけかなぁ…?
- 何それ?となった方のためにもうちょっと詳しく説明すると…
- つまり、ライン(釣り糸)の先端にルアー(疑似餌)を結んだり、ルアーのテール(後端)やベリー(お腹)にフック(釣り針)を取り付けるために様々な形に曲げて作った骨組みですね!
- 内部構造線には主に錆に強いステンレスワイヤーを使うことが多いです。
- ステンレスワイヤーにも軟質と硬質がありますがハンドメイド工房虹雨では硬質のワイヤーを使っています。
- 軟質のワイヤーは曲げ易くて使い勝手がいいのですがルアーが完成して使うと簡単に変形してルアーのアクションが変わることがあるので変形しにくい硬質ワイヤーをおすすめしています。
- 他にはルアーに直接フックアイをねじ込んで作られている物もありますが、雨が使うバルサ材では強度的に無理があるので使ったことはないです。
硬質ステンレスワイヤーを曲げるための道具と治具
- これまでハンドメイド工房虹雨で使っている主な工具はワイヤーループプライヤーです。
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- これはルアー用の内部構造線を作るために特化した工具ではないですが、ルアービルダーにはかなり重要な道具だと思います。
- 普通のロングノーズプライヤーでもフックアイはできますがワイヤーループプライヤーを使うとかなり楽になります。
- 虹雨ちゃんねるでは動画も作っているので興味のある方はぜひ参加にしてみてくださいね!
- ハンドメイドミノーの内部構造線ワイヤーループプライヤーの使い方
- スズメバチルアーの内部構造線の作り方
- 様々な作り方、使い方があるので色々工夫して最適な方法を見つけるのもルアー作りの楽しさを倍増させくれますよ!
ワンステップルーパーを仕入れた訳
- いよいよ今回の本命になります。
- ワンステップルーパー…前から気にはなっていました。
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- 本来、ワンステップルーパーの主な使用用途はイヤリングなどのワイヤーを曲げて同時に先端をカットすることができる道具です。
- ワイヤーを曲げる際に先端をカットしてしまうのでルアーの内部構造線を作るには本来馴染まない道具なんです。
- つまりルアー用の内部構造線を作るための道具じゃないってことだけは間違いないです…
- でも、使い方を工夫することによって使えそうだなぁと考えたわけですよ!
- もしもダメじゃん…となった場合でも、ダメだった情報にすれば、それなりの情報発信にはなるんじゃないかなあって前向きに考えています。
- 使えるってことになれば良い買い物になりますよね!
ワンステップルーパーでルアーの内部構造線を作ってみた!
- 今回仕入れたワンステップルーパーはループ径がφ2.25mmです。
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- 他にφ1.5mmとφ3mmがありますがとりあえずφ2.25mmを仕入れてみました。
- アイが小さ過ぎるとルアーアクションやフックの動きに影響が出るので1.5mmは必要ないかなぁと思います。
- ハンドメイド工房虹雨で使っているステンレスワイヤーは、0.6mmと0.8mmです。
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- 今回は0.8mmのステンレス鋼線でフロントアイを曲げてみました。
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- 結論から言うと…超簡単にフロントアイを作ることができました!
- 本来の使い方とは違いますがルアーメイキングの効率化には欠かせない道具になりそうですね!
- ただ、ワンステップルーパーだけで完成するわけではなく、微調整は必要なのでワイヤーループプライヤーか、ロングノーズプライヤーはあったほうが無難ですね!
ワンステップルーパーをルアーメイキングに使う場合のデメリット
- まずはデメリットを語る前に…正規のワンステップルーパーはアメリカのBeadsmithという会社の商品だということを念頭においてくださいね!
- ちなみに製造は台湾と表示されています。
- 雨が使っているミシンと革漉き機も台湾製ですが、物作りに対するレベルは物凄く高くてmade in TAIWANの道具を見つけるとめっちゃ欲しくなります。
- 前置きが長くなりましたが、雨が感じたワンステップルーパーのデメリットは以下の通りです。
- まずは価格が高いことが1番のネックかもしれないですね!
- P.Toolさんのワイヤーループプライヤーが約¥2,000なのに対して約2倍近いの価格になります。
- また、本来の使用用途が違うのでワンステップルーパー自体の強度に不安があります。
- この強度についてはしばらく使ってみないとわかりませんが仕事で様々なメーカーの工具を使っている雨の印象はちょっと剛性に不安が残りました。
- やはりアクセサリー用のワイヤーを曲げるための道具なので必要以上の強度は持ち合わせてないのはしょうがないですよね!
- そしてこれはデメリットというよりも注意喚起ですが、同じような名前で全く違う工具も出回っているのでちょっと安いからといって飛びついたら大失敗するので注意してくださいね!
- 某国製の低レベルなパクリ道具が当たり前のように出回っているのでよく観察して購入することをおすすめします。
ワンステップルーパーをルアーメイキングに使う場合のメリット
- ワンステップルーパーをルアーメイキングに使うメリットのNo.1は、何と言ってもアイを作るための効率化だと思います。
- ワイヤーループプライヤーでもかなり効率化できましたが内部構造線の微調整まで含めると倍以上の時短になると思います。
- 普通のロングノーズプライヤーや雨が愛用しているワイヤーループプライヤーで内部構造線を作ると微調整に結構な時間がかかりますがワンステップルーパーで作ると微調整があまり必要なくなるのもメリットですね!
- もう一度書きますがワンステップルーパーでアイを作っても微調整は必要ですよ!
ワンステップルーパーでスズメバチルアーの内部構造線を作ってみた!
- まず、ステンレスワイヤーを曲げる長さと位置を決めてマーキングできるとさらに作業が早くなると思いますが、当工房では治具を使っているのでマーキングしません。
- ワイヤーループプライヤーでも同じことが言えますが、アイを作る際に、曲げる位置を適当にしてしまうと長くなったり短くなったりすることがあるので曲げる位置を決めることができれば失敗が少なくなると思います。
- 使う工具は、ワンステップルーパーの他、ワイヤーループプライヤーとロングノーズプライヤーも使います。
- まず中央付近のギザギザをワイヤーループプライヤーで曲げます。
- このギザギザは内部構造線のズレ防止と補強の強化を兼ねています。
- 本来ならベリーアイから作るといいですが、雨が作るスズメバチルアーにはベリーアイはないので、ここはワイヤーループプライヤーでサクッと曲げます。
- 治具にセットして前後の釘の位置を起点に手で軽く曲げます。
- 軽く曲げた位置から少し外側をプライヤーを使ってU字に曲げます。
- U字にする際、ワイヤーが歪まないように丁寧に曲げます。
- アクセサリー用のワイヤーを曲げるだけならU字にする必要はないのですが、ワイヤーの先端をカットしてしまうとルアーのアイには使えないのでこの作業が必須になります。
- ちなみに0.8mmの硬質ステンレスワイヤーを正規の使い方でカットを試みましたがかなり負荷が強いのでやめた方が良いです。
- このU字をワンステップルーパーにセットして、ワイヤーがクロスしないようにプライヤーで押さえてワンステップルーパーを軽く握ります。
- 強く握りすぎるとクビレ部分から先端が開いてしまうのでここは軽くでいいです。
- 曲げ過ぎた場合はプライヤーで微修正してください。
- プライヤーで押さえずにクビレを作ることもできますが、ワイヤーがクロスしてしまうと微妙に歪むのでここはクロスさせないようにプライヤーで押さえます。
- 事前に曲げる位置を決めてワンステップルーパーとプライヤーを使えばアイが一発で決まるのでこれは買いだと思います。
- ワンステップルーパーを使うにはステンレスワイヤーを事前にU字に曲げる必要はありますが、アイを作るのは超簡単だと思います。
まとめ
- 結論から言うとワンステップルーパーはルアーの内部構造線の作成にはかなり有効だと思いました。
- ただし、若干の微調整は必要でなのでワンステップルーパーの他にプライヤーを持っていた方がイイと思います。
- 虹雨ちゃんねるで動画も作りましたので是非参考にして下さい!
- また、0.6mmの硬質ステンレスワイヤーでも使えますが隙間にワイヤーが入り込んでしまうことがあるので少し慣れが必要だと思います。
- できればワイヤーループプライヤーもあった方がいいと思います。
- ワンステップルーパーを使って自作ルアーの量産に繋がるといいですね!
- あとはアイを作る位置をどうするかを決めることができれば良いと思います。
- サイズを測って曲げるも良し、当工房のように治具を使って決めるも良し!
- 工夫してみてくださいね!
- ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
- 質問等ありましたらコメント欄からご連絡くださればできる限り対応したいと思いますのでよろしくお願いします。
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