こんにちは!
ハンドメイド工房虹雨(R&R)の雨(あめ)です
ランデングネットの自作・・・進捗状況はいかがでしょうか?わからないことがあったら遠慮なく質問等いただけると嬉しいです。
質問、コメント等はこちらから
今回は、ランディングネット自作・・・最後の行程・・・クレモナネットの染色から編み方の解説記事をまとめてみたいと思います!
まずはクレモナネットに対するこだわりや考え方などを書いてから本題に入りたいと思います。
クレモナ糸について
- ランディングネットを作りはじめた頃、そもそもクレモナ糸ってなに?ってところからの出発でした。
- 近所のホームセンターにはクレモナロープはあったものの、クレモナ糸は無し・・・
- クレモナ糸とは、株式会社クラレさんが開発したビニロンとポリエステルの混紡だと知りました。
- と言われてもよくわからない…ですね!かく言う私もわかりません(涙)
- 強くてしなやかで、水切れが良くランディングネットのみならず様々な用途に使われているようです…
- 流石にタコ糸だとすぐ劣化してキレるし、縮むし、ゴワゴワして使い物になりません。
- ランディングネット作りには欠かせない材料ですがクレモナ糸の唯一の弱点が染色しにくいこと?
- また、クレモナネットについての賛否両論?も多々ありますネ・・・
- ここでクレモナネットを好んで使う私の勝手な意見を書かせていただきます。
- クレモナネットの編み目や結目のコブで魚のぬめりが取れたり、傷がついたりとか、ヒレを裂いてしまうんじゃないかといった意見もありますね。
- 確かにその意見は否定はしません!
- ただ、私が考えるランデングネットの存在価値は、魚を掬うだけの道具ではなく、あくまでもキャッチした魚の映像を彩るキャンバスであってほしいということなんです。
- そもそもクレモナネットの使用を推奨するつもりはありませんのでご理解いただけたら嬉しいです。
- また、クレモナネットと他のタモを比べるつもりもないですし、使う人がいいと思う物を使うのは至極当たり前な話だと思っています。
- 要は、釣り人の心掛けや意識の持ちようじゃないかなってお話でした・・・
- 魚に優しい人であり、キャッチアンドリリースを推奨するなら、究極を言えば、そもそも釣りしなきゃいいじゃん!って話になったら嫌なのでこの辺にしておきます。
- とにかくクレモナ糸は、日本の老舗企業である株式会社クラレさんという優秀な企業が開発した強くて優しくて力持ちな素晴らしい糸だということに間違いないと思います。
- クレモナ糸は、Akasaka Woodworksさんからフレーム材などと一緒に入れています。
クレモナ糸の染色について
- クレモナ糸の染色は、編む前にするか、編んでからするかは、作る人の考え方だと思いますが、極力きれいに染色したいなら編む前の染色をおススメします。
- 理由は、編んだ後に染色すると結び目の奥が染まらない可能性が高いから…
- 高圧染色する機械があればこの限りではありません・・・
- 私が使う染料の主だったものは、宮古染めのポリエステルダイを使っています。
- クレモナ糸はビニロンとポリエステルの混紡なのでポリエステルダイが染まりやすいんじゃないかという浅はかな理由です🤣
- ちなみに今回使った染料はレッド
- 結果、レッドというよりもワインレッドになりました。
- 考えたら真っ赤なタモってどうなの?って感じもするので結果オーライかな?
- クレモナ糸の染色は使う染料(色やメーカー)によって染まり具合もイメージも全く変わるのでこんなカラーに染めたいと思ったらとりあえず染めてみるしかないです。
- 無責任な言い方だけど私本人も試行錯誤中であり、イメージどおりに染まったと思えたのはオレンジだけ🤣
- クレモナ糸の染色要領の細部については「クレモナ糸の染色編」を参照ください
クレモナネットの編み方と取付方法について
- クレモナ糸を準備して染色してもタモを編むには網針(アバリ)なる物が必要です。
- 網目の大きさに合った駒も必要ですね…
- 探せば市販品もありますが、作れそうな物は自作するってのがこだわり???なので材料の竹を仕入れて自作しました。
- そもそも北海道の道東には熊笹はあっても竹が自生しているところを見たことがないので、近所のホームセンターに行って物色するしかないですねぇ…
- 実家の岩手には、近所にいくらでもあったので買うのも勿体ないです。
- どんなサイズが適当なのかわからなかったので何種類か作って現在の物に落ち着きました。
- 網針のサイズは大き過ぎると取り回しが悪いし、小さ過ぎると巻ける糸の量が少なくなって何度も繋ぎ合わせることになるのでかなり試行錯誤しましました。
- 一番丁度いい網針サイズが長さ350mm×幅13mm×厚さ3mmで4号のクレモナ糸が約60m巻くことができ、二本併せて約120m巻くことができます。
- 私が作るランディングネットなら大概のタモは編み上がります。
- ちなみに駒は長さ200mm×幅15mm×厚さ3mm
- できれば出来上がった網針はセルロースセメントやウレタン樹脂などでコーティングして強度アップした方がいいです。
- 画像に寸法が書いてあるので参考にしたい人は使ってみてください
- クレモナネットを編む上で必要な結び方がヒバリ結び(本目結び)、蛙股結び、半結び
- 編み方は「クレモナネットの編み方編」と「クレモナネットの編み方〜詳細編」を参照ください!
ランディングネット完成までのまとめ
- これまでランディングネットを作るための工程をダラダラと書き綴ってきましたが、どなたかタメになったという方はいるのでしょうか?
- 本当は作業工程を動画でアップすればもっとわかりやすいサイトになるんでしょうねぇ…
- 今後の課題とします。
- 作業工程を振り返ってみます。
- デザインから型紙を作りそれを基に型枠作成
- ランディングネットのサイズを考慮して材料仕入れ
- 銘木に挑戦する場合はAkasaka Woodworksさんがおすすめ
- グリップ材の切り出しとフレーム材材の曲げ作業から接着作業
- 内張の接着と荒削りから溝切りと穴あけ
- 木彫りオイル、サンディングシーラー、ウレタン樹脂鏡面仕上げ
- クレモナ糸の染色と編み作業から取付
- 作業工程だけをサラッと書いてもそこそこの内容になりましたねぇ・・・(涙)
- でも、焦らず時間かけてコツコツ作業を続けると世界で一本しかない自分だけのランディングネットができるはずなので頑張って挑戦しましょ!
ここまで読んでいただきありがとうございました。今後もランディングネットを作る際は、その都度改良点があったり、新しい発見があったりすると思うのでできる限りの投稿は続けていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
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