ランディングネットの作り方〜リリースネットの作り方編…vol.1

ランディングネット

こんにちは!

ハンドメイド工房虹雨(R&R)の雨(あめ)です。

今日はフライショップチニタのお客様からランディングネットのタモを交換して欲しいというオーダーをいただきましたので早速作業にかかりたいと思います。

ちょうど新しいランディングネットを作りかけていたのでそちらの方も一緒に作業しようと思います。

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ランディングネットの観察

  • 受け取ったランディングネットは、雨が作っている渓流用のティアドロップタイプ(ストレートタイプ)とほぼ同じようなサイズですね!
  • グリップ材は黒柿でしょうか?花梨瘤ではないと思いますがコーティングが日焼けしたのか折角の杢目がイマイチ見えなくなっていますね…
  • 新品の状態を見たいですなぁ…
  • フレームの材料も何を使っているのかわからないですがカッコイイ杢目が出た3枚重ねで内張のないタイプ。
  • クレモナ糸は雨が使ったことのない2号か3号の細い糸かなぁ…もしかするとクレモナ糸ではないかもしれません。
  • 全体的には使用による傷がありますがウレタンでのコーティングがかなりしっかりとしており、致命傷になるような傷等はありません。
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ランディングネット(タモ)の取外し作業

  • ネット(タモ)を取り付けるための糸がナイロンラインのようなものを使っていてガッチリとめてあります。
  • フレームに傷がつかないようにナイロンラインをカットするにもかなり神経を使いました。
  • 穴がやたら狭いので1mmのドリルで穴を穿ってみましたが直径はやはり1mmでした。
  • さてとどうしようかな…
  • 穴の直径を広げて4号のクレモナ糸を使うか…同じようなナイロンラインを買ってきて使うか…悩みどころです。
  • タモを取外しながら既存のネットリリーサーも外しました。
  • 外す前から嫌な予感がしていましたが、やはり予感は的中しておりました。
  • 二本のタイラップ(結束バンド)でD管が直接とめられ根元が霞んでいたのですが開けてみるとやっぱりかぁ…という感じでウレタンのコーティングが完全に削れていました。
  • これは最低でも応急処置しておかないといずれ腐食が進んで破損の危険があります。
  • オーダーにはないですが簡単に応急処置しておくべきかなぁ…と思います。

少しだけ磨いたら

  • グリップの部分に大小様々傷があって新品当時は鏡面仕上げされていたはずのところが今は輝きが落ちていますね…
  • これを#2000番の耐水ペーパーで表面を軽く削ってからコンパウンドで磨くとこんな感じになります。
  • ほんの少しだけ輝きを取り戻しつつあります。
  • フレームの傷を治す際に2〜3回コーティングしようと思うので少しは改善されるかなぁ…

リリースネットの縫製

  • リリースネットに使う洗濯ネットは我らの味方ダイソーさんの60cm×60cm一番大きな洗濯ネットです。
  • ダイソー洗濯ネットを侮るなかれ!
  • 洗濯ネットを使ったことのない人はあまりいないと思いますが、ご存知の通り洗濯機の中でガシガシやってもなかなか破れないですよね?
  • 魚を掬うのと洗濯機でガラガラされるのを考えれば強度的には問題ないと考えて採用しています。
  • ネットを破らないよう慎重に解いていきます。
  • 今回はブルーのバイアステープも再利用してみたいと思います。
  • 今回のランディングネットの円周は92cmだったので60cmのバイアステープをネットの両端に縫い直します。
  • バイアステープを縫い付けたら二つ折にしておきます。
  • 型紙を作ります。
  • 床にA4用紙を6枚広げてテープで繋ぎ合わせ46cmの印をつけて半分に折り、イメージするネットのラインの半分をフリーハンドで書きます。
  • 裏返して窓ガラスに押し付けると半分書いたラインが見えるので書き写します。
  • これでランディングネットの半円が書き上がりました。
  • この上に二つ折りにした型紙を開いて二つ折りしたネットを置いてマジックなどで型紙通りラインを書きます。
  • バイアステープの長さは直径ではなくフレーム内側の半円周ですので46cm×2=92cm…これがフレームの内側の長さになります。
  • 型紙の上に洗濯ネットを乗せてWクリップでとめ、型紙に沿ってネット(タモ)にマジックでトレースします。
  • あとは4本糸のロックミシンでトレース線に沿わせながら縫っていきます。
  • ロックミシンの裁断しながらかがり縫いする感じが気持ちいいので動画にしてみました!
  • このあと更に縫い目の補強でジグザグ縫いを2往復します。
  • ジグザグ縫いも1mmピッチの振り幅5mmなので強度もなかり高くなります。
  • これでネット(タモ)の縫製は完了ですが次は染色工程に移ります。

とりあえずまとめ・・・

  • リリースネット編が予想に反して長くなりそうなので一旦ここで区切ります。
  • 洗濯ネットはリリースネットとして最高のお供になりますので是非ご検討ください。
  • ちなみにハンドメイド工房虹雨」(BASEショップ)にてランディングネットの販売もしておりますのでよろしくお願いいたします。
  • 洗濯ネットを利用したリリースネットを利用する場合はルアーでもフライでもバーブ(かえし)がついている釣り針を使うとネットに針が絡んで結構大変だと思います。
  • できれば、シングルフックでバーブレスを推奨いたします。
  • ちなみに雨はバーブ(かえし)をつぶして利用しています。
  • 次回はランディングネット本体のコーティングとリリースネットの染色&取り付けて完成までもっていこうと思います。
  • ここまでお付き合いいただきありがとうございました。次回リリースネットvol.2でお会いしましょう!

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