こんにちは!
2024年がとうの昔に明けたのにやっと今年初めてのブログ記事を書くことがでしました。
とりあえずあけましておめでとうございます。
2024年辰年…いよいよ還暦を迎えたハンドメイド工房虹雨(R&R)の雨(あめ)です。まだまだ頑張りますよ!
今回は当工房が使っているコインコンチョの作り方について書いていこうと思います。
コンチョの作り方と言っても要はロウ付のやり方になるかなぁ…
コンチョは財布などについているだけでかなりインパクトが変わりますよね!
そこで、ハンドメイド工房虹雨が作るコンチョの作り方(我流?)ですが何かの参考になればと思い記事にしてみようと思います。
必要な材料と道具
- まず必要な材料についてリストアップしてみようと思います。
- コンチョを作るには勿論コインは必要です。
- 入手先は主にはネット上で検索して探すのがいいかなぁ…悪質な販売先に注意して探しましょ!
- ちなみに雨はメルカリで仕入れました😅
- シカゴスクリュー、ジャンパーホック、バネホックなど…母材に取り付けるための部品も必須です。
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- ロウ付用の銀ロウはあまり馴染みのないものですがホームセンターなどにもあるので探してみてくださいねー!
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- ロウ付するためのフラックスも大切な材料です。
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- 先にも書きましたが、銀ロウもフラックスも近所のホームセンターなどで手軽に入手できますので探してみてください!
- 次にコンチョを作るための必要な道具をリストアップしてみます。
- コインに丸みをつけるための矢坊主があった方がいいですね!
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- 矢坊主を仕入れる前は自作の矢坊主を使っていましたが、やはりちゃんとした道具があるとクオリティも変わってきます。
- 矢坊主をハンマーなどで叩くと、かなり大きな音が出るので防音の対策は必要かと思います。
- 当工房では、いつもお世話になっている五助屋レザーさんからALL-2000を仕入れました。
- 近いうちALL-2000の紹介記事も書こうと思います。
- これがあればコンチョ作りにも活かせそうですね!
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- ロウ付用のガスバーナーも必要ですね!
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- 様々なガスバーナーがありますができるだけパワーのある物がいいと思います。
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- 上のガスバーナーもいいですね!
- ガスが充填式で持ち手部分がスリムなのと、繊細なロウ付にも適しているのでいいと思います。
- また、ジャンパーホックをロウ付するための台座が必要ですね!
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- 耐熱レンガでもよさそうですが雨は使ったことはありません。
- コインを矢坊主で叩く際もバーナーで炙ってから叩くと比較的容易に曲がります!
- コインにホックを置いてバーナーで熱する際、ホックなどの材料が一緒に動いてしまうことがあるのでできれば固定用のピンセットがあればなおいいと思います。
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- 手でピンセットを持ったままバーナーを使うと結構危険なのでこんな道具があるといいですねぇ
手順の詳細
- まずコインを洗浄し、矢坊主でコンチョの形に形成します。
- 洗浄は重曹などに入れて漬け置きしたりもしますが思ったほど綺麗にならないので最近はクレンザーやコンパウンドなどでひたすら磨いてます。
- あとは矢坊主とハンマーでガンガン叩きます。
- コンチョ作りの最大のネックはこの時発生する騒音だと思います。
- なのでALL-2000を仕入れることにしました。
- コインのRを大きくしすぎると取り付けた時に革が変形したり、ホックの足が届かなくなったりするので注意が必要です。
- 矢坊主の直径が大きいものから使ってお好みのRに調整します。
- ロウ付台にコインを置いてフラックスを1滴垂らします。
- 今回はジャンパーホックを使います。
- ジャンパーホックのオスパーツは短足、並足、長足があるので革の厚みで変わりますよ!
- 今回は3mm厚の革にコンチョをつけるので長足を使っています。
- コンチョにジャンパーホックをロウ付する時はオスパーツの頭を分解して使っています。
- ロウ付する材料を真ん中に置いてピンセットで固定し、カスバーナーで炙ってフラックスを蒸発させます。
- この際、ロウ付する材料をただ置いたままバーナーで炙ると沸騰したフラックスで材料がバタついてしまうので、できれば固定したほうがいいですね!
- 銀ロウを3〜4mmカットして母材とホックとの接点に3〜4箇所均等に置きます。
- ちなみに銀ロウは裁断したものを事前に準備した方がイイです。
- この状態で銀ロウが溶けるまでコインを熱し銀ロウが溶けたら火を止め水に入れて冷やします。
- 真っ赤に熱したコインを一気に冷やすので沸騰した水で火傷しないように注意が必要ですね!
- この時点ではコインが真っ黒になるのでコンパウンドやピカールなどの研磨剤を使って磨きます。
- コインを磨けば、かなり綺麗になるのでコンパウンドやピカールなどでひたすら磨き上げます。
- 汚れのしつこいところは歯ブラシなどで擦るとある程度綺麗になりますが金ブラシで磨くと傷をつけてしまうのでやめた方がいいですね!
- コインの大きはそれぞれ取り付けるものに合わせてお好みでいいと思います。
- これでコンチョは完成です。
- あとは取り付けたいものにカシメればOKです。
- 今回はジャンパーホックをロウ付しましたが、他にもコークスクリューネジなど他の材料でもできるのでお好みの材料を選んでくださいね!
作成時の注意点
- コンチョ作りはかなり危険を伴う作業が多いので安全に作業するためにしっかりと準備しておくことが大切です!
- コインを矢坊主で叩く際は強い衝撃を与えるので怪我にも注意が必要です。
- ガスバーナーでコンチョを熱する時は革手袋と保護メガネは必須だと思います。
- ガスバーナーでコンチョを熱すると真っ赤になるので火傷や火事にならないように外で作業することをおすすめします。
- また、ガスバーナーでコンチョを熱し過ぎるとコンチョ自体が溶けてしまったり、ホックなどの部品が溶けて変形したりするので注意して下さいね!
- これは経験を積んで慣れるのが一番の早道だと思います。
- 銀ロウが溶けた後、水に入れて冷やしますが沸騰した水がはねて火傷の可能性もあるので慎重な作業をしましょ!
まとめ
- youtubeの虹雨ちゃんねるにも今回作成した動画もアップしたのでよろしくお願いします。
- コンチョを作るにはいろんな道具が必要なのでちょっとだけ敷居が高いかもしれませんね!
- 雨がコンチョを作り始めた頃は、大きめのキャップボルトを矢坊主にし、角材を半球状くり抜いて使っていました。
- やろうと思えば可能ってことです。
- かなりの根気と騒音対策は必要ですが…😭
- コンチョを自分で作れるようになるといろんな作品にインパクトを与えることができるので是非挑戦してほしいですね!
- 最後に怪我や火傷と火災事故には十分注意して、作業前は安全を確保して事故のないように作業を進めてください。
- この記事がコンチョ作りに挑戦したいと考えている方のお役に立てれば嬉しいです!
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