こんにちは!
ハンドメイド工房虹雨(R&R)の雨(あめ)です!
今回はオイルフィニッシュのやり方とクレモナネットの編み方の概要を書いて、いよいよ渓流用ランディングネットの完成させたいと思います。
この記事を読むとクレモナネット(タモ)の編み方とオイルフィニッシュのやり方の概要が理解できると思います。
自分で作ることに興味はあるけどとりあえず銘木を使ったランディングネットが欲しいって方はハンドメイド工房虹雨にて販売中ですのでよろしくお願いいたします。
それでは本題に入ります。
その前に・・・フレームに穴を開けます
- 穴の間隔を25㎜にしていますが作るランディングネットの大きさによって変わると思います。
- 今回のランディングネットは渓流用で外周が小さいのでクレモナネットを取付けるための穴は33目にします。
- まず、フレームの外側にマスキングテープを貼り、25㎜間隔に印をつけた紐などを使って、フレームの溝部分にマジック等で印をつけます。
- オートポンチを使って穴の位置をマークするとドリルが当てやすくなるのでお勧めデス。
- ドリルはΦ1.5㎜にしました。
- φ2mmだと穴が若干大きくなりすぎるのでφ1.5㎜にしました。
- 画像はありませんが、ドリルで穴を開ける際は裏側にあて木やあて革などをして貫通させると裏側にバリが出にくくなりますよ!
- それでも若干のバリは出るので穴あけ後にサンドペーパーなどで処理しておきます。
ワトコオイルでオイルフィニッシュ
- 今まで雨が作ってきたランディングネットはウレタンコーティングのみでしたが、今回初めてオイルフィニッシュに挑戦します。
- 修理依頼では何度かやった経験はあるのでスムーズに作業できると思います。
- 使うものは、ワトコオイル、刷毛、刷毛洗浄用のペイントうすめ液、キッチンペーパー、耐水ペーパー(#320~#1500)、柔らかいウエス、ゴム手袋、綿棒、爪楊枝などなど…
- ランディングネット本体は#320~#1000の耐水ペーパーやスポンジ研磨剤などを使ってしっかりと削ってきれいに仕上げておきます。
- この削り作業の仕上がり具合でオイルフィニッシュの作業量が変わるので、できる限り凹凸がなくなるように仕上げます。
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- とは言っても、無垢の木材には貼り合わせた部分の段差や木が持っている木目の深さ、導管の太さなど、裸眼では見えなくてオイルをすり込むと出てくる凹凸が多々あるので、あとは根気よく塗り重ねと研磨をすることが重要ですね!
- ウレタン塗装と違って、下地処理がなく最初の1~2回目はオイルが浸透しやすいので結構タップリ目で刷毛塗りします。
- 一回目の刷毛塗りした画像です。
- ワトコオイルを塗布した部分としていない部分境目がわかると思います。
- 塗布したオイルは手で触っても問題ありませんが手が汚れないようにゴム手袋を履いて作業することをお勧めします。
- 最近、気に入って使っているのがニトリルの強力グローブです。
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- もう少し安い物でもいいかも知れませんが、破れにくく耐油性にも優れているので一枚でかなりの作業をこなしてくれるので逆にコスパがかなり良くなりました。
- 安物買いの銭失いを返上できそうです。超お勧めです!
- ワトコオイルを塗布したら、30分~1時間ほどオイルの浸透時間をおいてキッチンペーパーやウエスなどで拭き取り、一晩乾燥させてから#320番の耐水ペーパーなどで研磨します。
- これを3回くらい繰り返すとオイルの浸透が少なくなるので、以降はキッチンペーパーに少量のワトコオイルを染み込ませて塗布します。
- ワトコオイルはほんの少量でランディングネット全体に塗布できるのでオイルが無駄にならないようにキッチンペーパー使っています。
- 上記の作業を繰り返しているとオイルの浸透がほとんどなくなってきますが、よく見ると接着したジョイント部分と木目や導管の凹凸が埋まっていないことが多々あります。
- これはオイルフィニッシュの特徴でもあり、弱点でもありますが、ウェット研磨を繰り返すとかなりクリアできると思います。
- ただし、かなりの根気が必要です。
- ウェット研磨はワトコオイルを塗布したらヌルヌルの状態で研磨する方法です。
- 耐水ペーパーは当初#320番から使いますが#400番、#800番、#1000番と番手を上げながらウェット研磨を繰り返します。
- ウェット研磨10回までは数えましたがそのあとは何回繰り返したか覚えていません。
- 画像をアップしてみるとグリップ材とフレーム材のジョイント部分が一体になっているように見えると思います。
- ここまで来るにはかなりの根性が必要ですが、ここまでしないとオイルフィニッシュしたランディングネットに水分の浸透を許してしまい、寿命を縮めてしまうので頑張って黙々とスリスリを繰り返すしか術はありません。
- オイルフィニッシュのいいところは自然な杢目を楽しめることと艶消し状態のマットな感じがいいと思います。
- ある程度の耐水性はありますが、定期的なメンテナンスが必要不可欠で、オフシーズンなどにしっかりと乾燥させてから、オイルを塗布して乾拭きすればかなり長持ちすると思います。
- ある程度の傷なら、ウェット研磨をすれば復活できるのでオフシーズンの楽しみにしてもいいと思います。
- 作業内容はウレタンに比べると楽だと思いますが、逆に時間がかかるのでどちらがいいかは個人の好みですね!
クレモナネットの編み方
- 今回も4号のクレモナ糸をパープルに染色したものを使います。
- 渓流用ランディングネットにあけた穴の数が33目なので底辺が17目16段、立ち上がり8段で編んでいきます。
- クレモナネットの底辺を編み終わったときに縦と横の網目の合計がフレームにあけた穴の数とあっていればいいことになります。
- 15目14段の29目でもいいと思います。
- 網針(アバリ)にそれぞれ約60mほどのクレモナ糸を巻いて編み始め、底辺を編み上げた状態です。
- タモの詳しい編み方については「ランディングネットの編み方編」参照してくださいね!
- ここから立ち上がり部分の8段を編んでいきます。
- 立ち上がり部分を編むには結び目の対角線をアンカーとして意識するときれいな網目ができます。
- ちなみにクレモナ糸はいつもAkasaka Wood WorksさんのSHOPで仕入れてます。
- クレモナ糸は3号、4号、5号の3種類でハンドメイド工房虹雨では主に4号の500gを使っています。
- クレモナネットの編み方について動画をUP したいと思いますが時間がなくて頓挫してます。
- とりあえず17目16段立ち上がり8段で編み上げてランディングネットに取り付けました。
- 雨が作っているクレモナネットは渓流用とは言いつつも、50upの鱒にも対応可能なものを目指してます。
- 苦節3ヶ月やっと完成ですねぇ
- ここまで読んで頂きありがとうございました。
- 次は新しいデザインに挑戦したいなぁ…
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