前回に引き続きインスタネットを作って行きます。
今回で完成させたいと思います。
オニメナットの埋め込み
- グリップにステンレスフレームを取り付ける方法を色々考えてみました。
- 今回はグリップに溝を彫ってみようと思いましたが、当工房で使っているグリップ材の厚さが15mmのためにグリップ材の強度を下げてしまいそうなので諦めました。
- なのでフレームの取付要領は前作と同じ方法になります。
- グリップ材の厚さが最低でも18〜20mmくらいないと溝を彫るのも厳しそうですね。
- それに溝をノミで手彫りするには難易度が高いのでルーターと治具を使って正確に彫らないと逆に強度不足になりそうです。
- 更に固定する部分の補強も必要になりそうなので今後の宿題にしときましょ😅
- オニメナットはM4×10mmでAタイプ(打込み)とEタイプ(ネジ込み)を仕入れてみましたがやはり、仕上がりの見た目と強度考えるとEタイプに軍配が上がりました!
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- オニメナットの位置を決めるには穴を開けたステンレスフレームをマスキングテープで仮止めし、M4のドリルで1箇所だけ穴を開けてフレームを外します。
- この穴をM6のドリルで拡張してオニメナットにエポキシ接着剤を塗布してねじ込みます。
- 同じ要領で反対側にも1箇所だけオニメナットをねじ込んで一晩エポキシ接着剤が固まるのを待ちます。
- なぜ一度に穴を開けないかと言うと一気に穴を全部開けてしまうと正確に穴を開けたつもりでも微妙にズレてしまうことが多いんです。
- 翌日、片方のM4×12mmの六角穴付きボタンボルトでフレームを固定した状態でM4のドリルで残りの二つに下穴をあけます。
- 固定したフレームを外し、M6のドリルで2箇所の穴を拡張します。
- この際の注意事項は、穴の角度が変わらないように注意すること!
- 反対側も同じ要領で2箇所穴をあけます。
- エポキシ接着剤を塗布したオニメナットを4箇所ねじ込みます。
- オニメナットをねじ込む角度も細心の注意を払って作業します。
- 更に一晩エポキシの乾燥を待ってからスプリングフレームとグリップを固定します。
- エポキシ接着剤で固定してもボルトを必要以上のトルクで締めつけないように注意が必要ですね!
ラバーネットの染色
- 新品のラバーネットは若干の汚れがあるので、はじめに熱目のお湯でもみ洗いした方がいいと思います。
- 染色についてはクレモナ糸の染色とほぼ同じですがかなり短時間で染まります。
- 染色方法は以前書いたクレモナ糸の染色方法という記事を参考にしてくださいね!
- 今回はいつも使っている、みやこ染ポリエステルダイのローズピンクをチョイスしました。
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- 染色は他にもダイロンマルチもいいみたいですね!
インスタネット完成
- あとはステンレスフレームを六角穴付きボタンボルトで固定すれば完成ですが…
- ステンレスフレームの穴とオニメナットの位置が正確で、ボルトの締め付け抵抗感がなければというお話です。
- M4×12mmのボルトで仮止めしてみて、ボルトがキツい場合は無理をせずにルーターなどを使ってステンレスフレームの穴を微修正します。
- どの穴を修正すればいいかよく確認してくださいね!
- ちなみにボルトの締め付けがキツいまま、ボルトを締め付けるとオニメナットの固定がはずれたり、ネジヤマが壊れる可能性がありますので慎重に微調整してください。
- これで完成です。
- 今後は、ご要望があればまた作るかもしれませんが今のところは未定になります。
インスタネットの畳み方
- インスタネットは畳み方を間違えるとフレームが曲がったり、歪んだりするので無理な力をかけないようにすることも重要です。
- インスタネットの畳み方はyoutubeで検索すれば色々ありそうなのでそちらにお任せしたいと思います。
- 今後機会があれば虹雨ちゃんねるでも動画をアップしたいと思いますがいつになるかは全くの未定になります。
- お許しください😂
釣果報告
- いつもお世話になっているGO-SLOWのMくんからインスタネットを使ったいい絵が撮れましたと報告がありました。
- 中々釣りに行けない雨にとっては羨ましくもありがたい情報でした!
- ローズピンクのラバーネットも中々いい感じです。
- 今回製作したインスタネットはGO-SLOWさんのショップにてレザーシースとのセットで販売中ですが、2セットしかないので売り切れの際はご了承下さいませ!
まとめ
- インスタネットを作ろうと思うと材料の仕入れがなかなか大変なのでちょっとだけハードルが高いかもしれないですねー
- 当工房では最近ランディングネットの作成を休止しています。
- インスタネットも今後作るかどうかも含めて検討中です。
- 本文でも書きましたがグリップとフレームの止め方についてはまだまだ検討しなければなりません。
- 頭の中ではイメージできているのですが、やはり1番のネックは溝彫りと補強なんです。
- 真っ直ぐな材料ならルーターを使えば簡単に彫れますがグリップ材はカーブしているので工夫が必要なんですねぇ…
- 更に溝を彫った後には補強も必要そうなので試行錯誤はしたものの良い方法が浮かばず断念したわけです。
- それとフレームに開けた穴とグリップ材に埋め込んだオニメナットの位置合わせもかなり苦労しました。
- ボルト2本だけにすればそれほど難しい作業ではないのですが3箇所になるとほんの少しズレただけでキツくなってしまうんです。
- 手作業の場合は、それなりに研ぎ澄まされた感覚と経験が必要になると思います。
- ちょっとだけ大袈裟か?
- 何かご質問等ありましたらコメント欄からお願いします。
- 最後までお付き合いいただきありがとうございました。
- 次は何作ろっかなぁ…
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