こんにちは!
ハンドメイド工房虹雨(R&R)の雨(あめ)です!
前回に引き続き、渓流用ランディングネットの作り方・・・今回は内張の接着について書いていこうと思います。
ランディングネットの作り方については過去にもいろんな記事を書いていますので重複することがほとんどですが、その都度手順や作製方法が変わったりもするので柔軟に対応していただけると嬉しいです。
過去のランディングネットの作り方については、メニューバーのカテゴリからランデングネットを選択していただき探してみてくださいね!
それでは本題に入ります。
内張の曲げ作業
- ハンドメイド工房虹雨では、フレーム材を曲げるためにベンディングアイロンを使っています。
- フレーム材を曲げる方法は色々ありますが今のところベンディングアイロンに勝る道具は見当たらないですね…
- 以前、裸電球にスチール缶を被せた自作のベンディングアイロンを使っていましたが、熱量不足と火災の危険を感じたので廃棄処分しました。
- ベンディングアイロンはAkasaka Woodworksさんで販売していますよ!
- 今回の内張にはシャム柿を使います。
- 黒っぽい杢目が妖しく波打つカッコいい材料です。
- 内張は目立たないところですが綺麗な材料を使うのはこだわりのひとつでもあります。
- 今回内張用に仕入れたのは900mmの材料ですが長すぎるので内円の長さを測り、材料を重ねる部分を約50mmプラスしてカットします。
- 重なる部分は後でゼロテーパーに削るのでとりあえず曲げることを優先します。
- 霧吹きで水をかけながらどんどん押し曲げていきます。
- シャム柿は若干曲げにくいので無理は禁物です。
- 特にグリップ材との接着面はRがキツイので本体に合わせながら慎重に曲げます。
- 先を急ぐとひび割れたり最悪折れたりするので丁寧な作業を心がけてます。
- 内張の曲げ方は基本的に外側3枚のフレーム材の曲げ方と同じなのでフレーム材の曲げ方編も参考にしてみてくださいね!
- 内張が重なる部分はどこにするか特に決まりはありませんが出来るだけ曲がりの少ないところがいいと思います。
内張の接着作業
- 内張用の材料を接着する前に片方をゼロテーパーになるように削っておきます。
- 雨が使っているベルトサンダー京セラ(旧RYOBI)BDS-1010のレビュー記事も書いていますので参考にしてくださいね!
リンク
- とりあえず片方だけゼロテーパーに削って重なり合うポイントに隙間ができないように調整します。
- エポキシ接着剤を塗布してゼロテーパーに削った方からWクリップなどで仮止めします。
- プラ帯等で養生しクランプでガッチリ締め上げて24時間乾燥させます。
- Rの小さいグリップ材との接着は隙間が開きやすいのでよく確認することが重要です。
- 24時間乾燥させてクランプを外した状態です。
- 片方をゼロテーパーに削って貼り合わせたところに段差ができますがフラップホイールを使って段差を無くします。
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- 段差が無くなるまで削ると下の画像のようになります。
- 段差を削りたい一心でフラップホイールを同じ場所に当てすぎて一部分だけが削れてしまわないよう、削るポイントをよく確認しながら慎重に作業します。
溝掘りとランデングネット全体の粗削りから仕上げ削り
- フレームにタモを取り付けるのに必要な溝掘りと穴あけ、ヒートンを差し込む穴を開けます。
- フレームの溝掘りは自作の道具を使っていますが使い勝手はあまりよくないので今後改良の余地がありますねぇ…
- 一応紹介しておくと、15mm厚の合板のセンターに鋸刃を埋め込んでガイド用にフラットバーをボルト止めした簡易的な道具を使っています。
- ガイドの左右どちらか片方は動かないように固定した方がいいかもしれないです。
- フレーム材のセンターに溝が掘れればなんでもいいと思いますので今後も考えていこうと思います。
- タモを止める穴の間隔は25mmで34箇所開けました。
- 穴あけは電動ドリルを使いますが最初は1mmのドリルで下穴を開け、そのあと1.5mmに替えて径を広げます。
- 画像は使っていませんが裏側に当て木をするとバリが出にくくなります。
- あとは自分が納得できるまで荒削りしますが、ある程度はベルトサンダーとボール盤を使って削りますが道具に頼りすぎて削り過ぎないように注意します。
- #150番くらいから#400番のサンドペーパー等で仕上げていきます。
まとめ
- 内張の一番の難関は、曲げ作業だと思います。
- 特にグリップのR部分が小さいので無理をするとヒビが入ったり最悪折れたするので慎重に曲げるよう心がけています。
- そう心がけていてもたまには失敗は付きものなので予備は必ず準備しておきましょ!
- 内張の難しさは曲げ作業だけではなく、接着も意外と難しんです。
- やはり、グリップのR部分が締めあげきれずに隙間が空いてしまうことがあります。
- よく観察して隙間がないように締め上げるようにしましょ!
- 曲がっている部分をクランプで均等に締め上げるのが難しい場合は治具を作ってみるのもいいかなと思っています。
- 作ることを前提に考えるなら型枠を作る際に一緒に作るのがいいかなと思います。
- 今後の課題になりそうですね!
- ここまで読んでいただきありがとうございました。
- 次回はコーティングとクレモナネットの取付までを書いて完成にもっていきたいと思います。
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