ランディングネットのリメイク(でかいVer)

ランディングネット

2023…新年あけましておめでとうございます。
本年もハンドメイド工房虹雨をどうぞよろしくお願いいたします。
どなたかのお役に立てるよう2023年も頑張ります。

こんにちは!
ハンドメイド工房虹雨の雨(あめ)です。
今回は、またまたランディングネットのリメイクを依頼されましたのでリメイク過程を記事にしてみたいと思います。

この記事を読むとランディングネットのリメイク方法が大まかに理解でき、ランディングネットのリメイクを考えている人の参考になると思いますよ!

今回請け負ったランディングネットはPALMS(パームス)さんのSV-LN90というランディングネットです。

今まで雨が取り扱って補修した中では、一番大きく、ウレタンコーティングがあちこちで剥がれたり傷ついていたりしていたのでコーティングを全部剥がしてコーティングをやり直し、更にはクレモナネットも深さが足りないという依頼者様のご希望もあり交換することになりました。

ハンドメイド工房虹雨史上最大の難関に挑戦します。最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。

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ランディングネットの観察

  • 今回のランディングネットはなんせドデカい!と思いました。
  • 実際の寸法を計測してみました。
  • 全長約900mm、内径縦約600mm、内径約横450mm程でタモの深さが自然に垂らした状態で550mmほどでした。
  • 総重量も約4300gなので雨が作っている本流用のランディングネット約2倍の重さです。
  • グリップ材が太く、フレーム材も18mm幅の物を4枚重ねしているので当たり前ですが…
  • ウレタンコーティングに傷や剥離が沢山あって綺麗にコーティングするには古いウレタンを全部剥がしてコーティングをやり直す必要がありそうです。
  • グリップのウレタンが剥がれた部分は木部の表面が完全に出ています。
  • この段差だけを削ってコーティングすれば作業量はかなり減るのですが完成後が残念な感じになってしまうのでできる限りウレタンを削り落としてコーティングし直そうと思います。
  • よーくみないとわかりませんがグリップとフレームのジョイント部分に若干の剥離がみられます。
  • A4用紙が一枚入るくらいなのでエポキシ接着剤を埋め込んで補強しようと思います。
  • 画像ではイマイチわかりずらいですねぇ…
  • 内張のないランディングネットは経年劣化でこのジョイント部分が剥離するのは宿命なのかもしれないですね!
  • フレームにもかなりの傷があります。
  • それにしてもこの大きさに愕然としますが依頼者様の期待に応えられるように頑張りますかぁ😤
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ウレタン剥がしはめっちゃ大変

  • とりあえずクレモナネットを外してからウレタンを削ります。
  • 当初クレモナネットは既存の物を付け直す予定でしたが、編み直してもう少し深くすることになりました。
  • ウレタンを削る方法は、主にボール盤に取り付けたフラップホイールを使います。
  • ウレタンコーティングがぶ厚いのでフラップホイールは#80〜#120番くらいの粗めを使いました
  • ボール盤がない場合は電動ドリルにフラップホイールを取り付けて使ってもいいと思います。
  • 道具を使って削ると効率はいいですが勢いあまって削り過ぎる場合があるので注意が必要です。
  • フラップホイールで削れない部分は#180〜#240番のサンドペーパーを使って手作業で整えます。
  • ランディングネットのリメイクにあまり時間を使えないので、ここまで削るのに数日かかってます。
  • それでもここまでこれたのもボール盤とフラップホイールを使ったからだと思います。
  • 手作業だと3倍以上?イヤ…4〜5倍の時間がかかると思います。

ワトコオイルで防水加工

  • 本来このままサンディングシーラー作業に入ってもいいと思いますが、ほんの少しだけ木部が出るまで削ってできる限り凹凸をなくしたので防水のためと、杢目を浮き立たせるためにワトコオイルを3回塗布しました。
  • やっぱりワトコオイルを入れると渋い感じになりますねぇ…
  • 30分から1時間放置して柔らかいウエス等で拭きあげて、一晩乾燥を待ってから同じ作業を3回繰り返しました。
  • この間に表面に気になる凹凸などがあったら、#400番~#1000番くらいの耐水ペーパーにワトコオイルを塗布してウェット研磨すると細かい凹凸は消えると思います。
  • 以前の記事でオイルフィニッシュのやり方について書いていますの「ワトコオイルでオイルフィニッシュ」を参考にしてみてくださいね!

サンディングシーラー作業

  • ワトコオイルで下地はOKにしてもいいですが、まだ凹凸があるのでサンディングシーラーで下地処理したいと思います。
  • サンディングシーラーはAkasaka Wood WorksさんのSHOPで販売している物を仕入れています。
  • ちょっとお高いと感じるかも知れませんが様々な塗料を試してやはりいい物を作るにはいい材料といい素材が大切で、特に塗料はいい素材を選ぶべきだとつくづく感じます。
  • なので何年もお付き合いしていただいているAkasaka Wood Worksさんの塗料を使わせていただいていています。
  • サンディングシーラーは刷毛塗りで表面全体にゴテゴテになるくらい塗ります。
  • サンディングシーラーは乾燥が早いので一度刷毛塗りしたところは何度もなぞらない方がない方がいいです。
  • 一か所を一発で塗る覚悟で作業を進めた方がいいです。
  • 乾燥が早いので、ぶ厚くしたい場合は一度乾燥時間をおいてから重ね塗りするといいです。
  • サンディングシーラー塗布後、表面の乾燥時間は早いですが、先を急がず2~3日放置して塗料の乾燥を待ちます。
  • 乾燥したら、耐水ペーパーでランディングネットの表面が艶消し状態になるまでサンディングシーラーを削り落とします。
  • ゴテゴテしているところは重点的に削って凹凸がなくなるように削ります。
  • ウエスなどで水拭きし光っているところがあればもう一度サンディングシーラーを塗布して同じ作業を繰り返します。
  • 今回は元々の大きな傷や剥離個所、木が持っている導管の深さが目についたので、できる限り木部を整えてからワトコオイルとサンディングシーラーで埋めています。
  • 雨が新品のランディングネットを作るときとほとんど同じレベルのコーティングをしました。
  • それでもグリップ材に入った深い傷は埋めきれなかったというかこれ以上削ると本来の形が崩れてしまうので断念しました。
  • でもこの傷がいつ付いたのかわかっているのは依頼者様だと思うのでこれはこれで思い出だったり勲章だったりする場合もあるとポジティに捉えてほしいですね!

ウレタンコーティングも対象物がデカいと大変です

  • 最後はウレタンをエアブラシで吹きつけて磨いていこうと思います。
  • 雨が使っているエアブラシはGSIクレオス Mr.リニアコンプレッサーL7/レギュレーター/プラチナセット【PS309】 エアブラシセットです。
  • 数年前にハンドメイドミノーの塗装とランディングネットを塗装するのに思い切って購入したものなのでセット内容が若干変わっているかも知れませんがその辺はご了承下さいね!
  • 部屋の中で塗装しているので塗装ブースも必要かなと思いGSIクレオス Mr.スーパーブース コンパクト 模型用 塗装ブース FT03も使っています。
  • 塗装ブースはミノーやルアーには丁度イイ大きさなのですがランディングネットの塗装にはちょっと小さいのと、吸引力に物足りなさを感じているのでいつか改善したいですねェ・・・
  • 最後の仕上げコーティングはやはりAkasaka Wood Worksさんで販売している最高級ウレタン樹脂塗料を使います。
  • エアブラシで塗装する場合はシンナーの量を多めにしないとエアブラシのノズルが詰まってしまいます。
  • 雨の場合はほとんど感に頼っていますが…主剤、シンナー、硬化剤の目安は1:2:0.5くらいかな?適当でごめんなさい。
  • 刷毛塗りの場合は1:1:0.5くらいでいいと思いますが刷毛塗りした際に刷毛ムラがすぐに消えるくらいの濃度がいいと思います。
  • 勿論、乾燥させずに2度塗りは禁物で、重ね塗りする場合は一度乾燥させて、表面を#400番くらいの耐水ペーパーで荒してから塗るようにすべきです。
  • ちょっとガタガタになりますが、ウレタンを厚くしてから表面を整えるイメージですね!
  • 今回はエアブラシの吹付と乾燥、表面研磨を6回繰り返しました。
  • あまりウレタンを厚くしても剥離の可能性を高めてしまいそうな気がするので6回にしました。

2022年末から2023年始にかけてクレモナネットを編んでおりました

  • 今回のランディングネットはなんせ大きいのでクレモナネットを編むのもめっちゃ大変です。
  • とりあえず22目24段でタモの底辺を編み終えました。
  • 幸いにもフレームの穴数が46か所と思っていたほど多くはなかったのですが、全長が900mmのランディングネットにバランスが取れる深さがどれだけになるのか不安になりますね!
  • 今回、使うクレモナ糸はやはりAkasaka Wood Worksさんで販売している5号を使ってみました。
  • 実はこの太さは初めての挑戦でもあります。
  • というのも補修前についていたクレモナネットがかなり太めで網目も大きかったのでAkasaka Wood Worksさんで販売している一番太いクレモナ糸5号を仕入れました。
  • 5号でも既存のネットよりまだ細い感じですが、これ以上太いものは今の所入手できないので網目を小さくして対応したいと思います。
  • クレモナネットの編み方についてはランディングネットの編み方編を参照していただき、併せてyoutubeで虹雨ちゃんねるでも配信していますのでチャンネル登録と高評価よろしくお願いします。
  • 最終的に編みあがったクレモナネットは底辺が22目24段で立ち上がりが11段になりました。
  • 立ち上がり部分の網目は外周が92目あって、一段編むのに2週するので184目編むことになります。
  • 184目を11段なるまで立ち上がり部分を作るには2024目編むことになります。
  • 自分で自分を褒めたいと思います…
  • ちなみに雨が作っている本流用のランディングネットでも120mあればできますが今回2倍の約240mほど使いました。

まとめ

  • 今回はPALMS(パームス)さんのSV-LN90というランディングネットをリメイクしましたが、できればもうやりたくないなぁ…というのが正直な感想です。
  • 下記のリンクはリリースネットですね!
  • なんせランディングネットが大きすぎて何をやるのも時間と労力がかかって他のことができなくなってしまいました。
  • 頼まれると中々断れない性分なので致し方ないのかなと諦めていますが、できればこんなデカいランディングネットのリメイクは、この記事を参考にご自分でリメイクをされることを期待しております(笑)
  • 疑問点や質問があればできる限り対応したいと思いますのでお問い合わせからコメントいただければ幸いです。
  • ここまで読んでいただきありがとうございました。
  • 2023年も一生懸命にモノづくりに励みますので引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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