こんにちは!
ハンドメイド工房虹雨(R&R)の雨(あめ)です。
今回もスズメバチとオニグモルアーの作り方について続きを書いていこうと思います。
ハンドメイドミノーの作り方とあまり変わり映えしませんがウエイトのバランスさえとれればミノーよりも簡単かもしれませんね!
まだスズメバチルアーとオニグモルアーの作り方vol.1とvol.2を読んでいない方は先にそちらから読んでいただけると嬉しいです。
今回はカラーリングとウイング、レッグの取付方までを書いていこうと思います。
スズメバチブランクのカラーリング
- 雨が作るスズメバチのカラーリングは至ってシンプルでかなりアナログな感じです。
- カラーリングの段階を簡単に箇条書きすると以下のようになります。
- 削り出したブランクをセルロースセメントで5〜6回ディッピング
- サフェーサーで下地処理後、ウエイトを入れて更にセルロースセメントでコーティング
- ここでもう一度サフェーサー処理した方がいいと思います。
- 基本となる色をエアブラシで吹きつけて更にセルロースセメントで色止めします。
- ここらからはなんと手描きです。
- 使うのはポスカ!
- スズメバチの実物や画像を見ながら書いていきます。
- お腹のシマシマを描いてボディを黒く塗りつぶします。
- 顔を描くのかかなり大変ですが失敗を繰り返しながら頑張ります。
- 最後にボディの模様とロゴを描くというか削って完成です。
- ポスカはコーティングするまでは所々剥がれることがあるので触らないように注意が必要です。
- 剥がれても剥がれた箇所を上塗りすれば簡単に補修できます。
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- テンプレートを使ってエアブラシで吹付すれば楽に同じ物が作れますが二度と同じ物が描けない手書きにこだわって?います???
- というか雨の場合、ポスカで手描きした方が楽なんです。
- また、ポスカで描いた模様は鉄筆などで擦れば削り落とすことができるので失敗を恐れずに描けるんです。
- また削れるという特徴を活かしてロゴを入れたり模様を描いたりすることもできます。
- 何よりも水性インクなのでセルロースセメントでも色流れしないのがイイですね!
- ただ、エアブラシなどで色止めせずにポスカの上からいきなりセルロースセメントにディッピングするとポスカで描いた部分がひび割れすることがあるので色止めはやった方がいいと思います。
- 絵心のない雨が描いてもそれなりに見えるので誰でもできると思いますよ!
- 失敗してもやり直しがてきるってのがいいですね!
オニグモブランクのカラーリング
- オニグモブランクもサフェーサーまではスズメバチブランクと同じです。
- オニグモはウィングがないのでベリーにアワビシートを貼ってアクセントにしようと思います。
- このアイデアは@fishing_go.slowさんからの提案です。
- アワビシートは厚みがあるのでセルロースセメントで何度もディッピングして段差をなくします。
- ウエイトとの兼ね合いもあるので沈まない程度に調整する必要がありますね!
- 今回はアワビシートを貼り付けてから、10回ほどディッピングしました。
- 全体的な基本色にブラック、頭を蛍光グリーンにしてからポスカでアクセントを入れてコーティングします。
- ブラックが強すぎてアワビシートがわかりづらいですね…(涙)
- 塗装するときの順番と下地は重要です。
- エアブラシで色を重ねるときはできるだけ明るい色から塗ることをお勧めします。
- 蜘蛛は足が8本あるってことは知っていましたが、目が8個あるってことを初めて知りました。
- 目はポスカで描きました。
- 更にセルロースセメントでコーティングしてブランクの強度アップと、色流れ防止しした後にウレタンでディッピングします。
コーティング強化
- 本当はいきなりウレタンで仕上げてもいいと思いますが、やはり過酷な状況で使われることを考えると更にセルロースセメントで被膜の強化をした方がいいと思います。
- 色止めを兼ねてエアブラシでセルロースセメントを2〜3回ふきつけます。
- 最近のエアブラシはポータブルな物もできているので便利になりましたね!
リンク
- 次に買うならこれかなぁ…ハンドピースとコンプレッサー一体型が多い中、充電式なのにハンドメイドピースを交換できるのと、手元がハンドピースのみなのでこれが欲しいですね!
- エアブラシのハンドピースも予備や交換用があった方がいいと思います。
- 色止めのセルロースセメントは何度も薄く重ね塗りを繰り返して乾燥時間を2〜3日欲しいところです。
- これでセルロースセメントにディッピングしても色流れしないと思いますが、状況によっては色流れする場合もあるので難しいです。
- 色止めが終わったらもう2〜3回セルロースセメントでディッピングした方がいいと思います。
レッグの取付
- レッグ(脚)は、フライタイイングで使うラバーレッグを使います。
- 最近は100円ショップでも似たような物が入手できますが、若干細いのでスズメバチの触覚に使ってみようと思います。
- 切り出したラバーレッグに結び目を作って関節を演出します。
- ブランクのベリーに1mmのドリルビットで下穴を開け1.5mmのドリルビットと拡張した後、ラバーレッグを挿入します。
- ラバーレッグは挿入側の先端を斜めにカットしておくと比較的簡単に挿入できます。
- ピンセットで先端近くを摘んで関節の向きを確認しながら挿入して瞬間接着剤で固定します。
- 瞬間接着剤はつけ過ぎると流れてブランクの被膜を荒らしてしまうので細心の注意が必要です。
ウイングの取付
- 鱒蜂のウィングには、ヒグマヘアを束ねてウィングを準備します。
- ウィングの素材に何を使うか悩んでいた時、ヒグマヘアにたどり着いたのはフライショップチニタのご主人の提案なんです。
- 今までのウィングは強度が弱かったり、水切れが悪かったりと課題が多かったのですが、ヒグマヘアを使うことによってかなり改善できたと思います。
- ヒグマヘアは適度な張りがあって、かつ繊細で水に浸かった時の妖艶な輝きと揺らめきで鱒を誘ってくれるんです。
- そしてピックアップしたときの水切れの良さが最高ですね!
- ヒグマヘアは貴重なので簡単には入手できないと思いますが見つけたら絶対に買いですね!
- ウィングに使うヒグマヘアをひとつまみ取ってスタッカーである程度先端を整えます。
- ヒグマヘアはアンダーヘアが多いのでこれを除去しないとうまく整いません。
- でもアンダーヘアがあった方がボリュームがアップするのでその時の気分で決めてもいいと思います。
- これをタイイング用のスレッド(16/0)で巻きます。
- どの程度のボリュームと長さにするかは適当に!としか言いようがないです。
- スレッドを巻く長さは4〜5mmくらいでφ1.5mmのドリルビットで穴を開けて差し込みます。
- 1.5mmのドリルビットでもキツイ場合はビットの太さを調整する必要がありますね!
- スレッドをたくさん巻いてしまうと穴も大きくなってしまうのでできるだけ太くならないよう巻いてヘッドセメントで軽く補強します。
- ブランクに開けた穴に瞬間接着剤を流し込んで差し込んだらほんの少しだけ瞬間接着剤で補強します。
- ラバーレッグの取付要領と同じで、瞬間接着剤が流れないように注意が必要です。
マーカーの取付
- スズメバチと違って、オニグモはウィングがないので今回は視認性をアップさせるためマーカーをつけます。
- ルアーにマーカーというのはあまり聞いたことがないので受け入れられるか不安ではありますがなんちゃってフライマンでもある雨の感覚なのでお許しください😅
- 基本的にはスズメバチのウィングの取付要領と同じですが瞬間接着剤が流れないように注意しましょ!
仕上げとまとめ
- 瞬間接着剤が乾いたらウレタン塗料をブランクにウイングやレッグにつかないようにぶっかけます。
- ディッピングは塗料に漬け込みますが、ブランクの下に受け皿を置いて上から流し込む感じです。
- ウイングやレッグに若干塗料が付いてしまいますが、ウイングやレッグ根元の補強になるので我ながらいい考えだと思います。
- 使い捨ての紙コップをふたつ準備して、交互に使うと無駄なくコーティングできます。
- スズメバチ(鱒蜂45)とオニグモ(鱒蜘蛛35)ともにほとんど手作りで全くと言っていいほど同じ物はありません。
- 同じ物を作れと言われても絶対にできません。
- これがハンドメイドの良いところでもあり、欠点でもあります。
- 自分の感性だけで作って自作のルアーを作ってみませんか?
- ここまで読んでいただきありがとうございます。
- もしもご質問などありましたらコメントなどいただけたら嬉しいです。
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